最近のMP3タグエディタは、編集から再生までなんでもこなしてくれる優れもの揃いです。米LHでは、お気に入りのMP3タグエディタの読者投票をしました。選ばれたソフトのベスト5!ではなくて、今回はベスト6をご紹介します。
■TuneUp (Windows/Mac)[Basic: 無料、 Gold: 19.95ドル]『TuneUp』は、iTunesに入っている曲のタグの、削除や追加ができるソフトです。ドラッグ&ドロップするだけの簡単な操作で、9000万曲以上あるデータベースに接続し、いらないタグをキレイにしてくれます。TuneUpは、一度に100以上の曲をドラッグして処理することができます。終わった頃には、曲に付いていた妙なタグはキレイさっぱりです。タグをキレイにするだけでなく、同様にドラッグ&ドロップだけで、カバーの無い曲にカバーアートを追加することもできます。無料バージョンでは、1カ月に100曲/50アルバムまでの制限がありますが、有料バージョンは制限がありません。有料のゴールドバージョンを購入予定の方は、「SONGFLU」のクーポンを使えば、2009年6月2日までは15%オフになるらしいのでお早めに! 2年以上継続して使いそうな人は、生涯価格29.95ドルがお得ですよ。
■MediaMonkey (Windows)[Basic: 無料、Gold: 19.95ドル]『MediaMonkey』は、「iTunes」のようなオールインワン型の音楽プレイヤーソフトながら、タグの管理にも威力を発揮してくれるソフトです。曲をMediaMonkeyにインポートすると、自動的にFreeDBやAmazonから最新のタグやカバーフローにアップデートしてくれます。以前「MP3のバラバラなタグは MediaMonkey で一括編集」の記事でも紹介したので、ライフハッカー読者にはお馴染みかもしれませんね。タグが不完全だったり、間違っていたり、正しくなかったりする曲がMediaMonkeyにインポートされると、すぐにその曲を検出して、ファイルのナビゲーションツリーで「編集/不適切」インディケーションを付けて教えてくれます。なので、修正した方がいいファイルを簡単に探せます。曲のタグは自分なりのルールでちゃんと付けられているという場合は、そのルールを基準にして、アーティスト毎やアルバム毎にディレクトリを作成することもできます。MediaMonkeyをタグ編集のために使うつもりであれば、有料でも無料でも機能的には変わらないので、無料バージョンをオススメします。
■ID3-TagIT (Windows)[無料]『ID3-TagIT』は2007年からアップデートされていませんが、今でも十分使えるアプリです。ここに挙げた他の5つのアプリのように自動でゴリゴリと処理してくれるようなアプリではないですが、タグに関する細かな設定にはほとんど対応できる、かゆい所にも手が届くアプリです。細かい設定が苦手な人は、Quick Editボックスで基本的な設定は変更できます。『MediaMonkey』のように、フリーのDBも参照してくれます。ただ、ヘルプファイルやオンラインマニュアルなどが無いので、機能を把握し使いこなせるようになるには、少し時間が必要かもしれません。
■MusicBrainz Picard (Windows/Mac/Linux)[無料]『MusicBrainz』というユーザーが運営している巨大音楽アルバムデータベースがあり、そこのタグ付けツール「iEatBrainz 」を、クロスプラットフォーム仕様に改良されたのが「PicardTagger」です。曲のファイル名ひとつとっても、世界有数のデータベースであるMusicBrainzを使うことができます。また、『Picard』は「AcousticFingerprints」という音楽デジタル指紋を使って、半自動的に曲を選別します。『Picard』が、音楽ファイルをMusicBrainzで検証しスキャンを終えると、データベースのAcousticFingerprintsと音楽ファイルがどれくらい適合しているか、緑/赤/オレンジのフラグを、それぞれのファイルに立ててくれます。どのファイルをどのように変更した方がいいのか、変更前に一覧で見ることができます。Picardは、ドラッグ&ドロップだけでできる機能が幅広くあり、これが結構使いやすいです。例えば、ブラウザからファイルをアルバムにドラッグすると、その特定のアルバムだけをチェックしてくれたりします。しかも、オープンソースで書き換え可能なので、あなた好みにカスタマイズすることもできますよ。
■Mp3Tag (Windows)[無料]『Mp3Tag』は簡単に使えるMP3タグ付けツールです。メディアタイプやテレビ番組の設定など、iTunes特有のタグも、バッチ処理で編集することができます。例えば、iTunesでエンコーディングすると、MP3のファイル名が「band-album-track-title.mp3」みたいになりますよね。それを、自分仕様の名前に変更することができます。いやその逆で、タグの内容を反映したファイル名に変えたいの!というリクエストにも答えてくれちゃいます。ですから、一目で分かるファイル名に変えたい場合や、タグが間違っているファイルをあぶり出したい場合なんかは、後者の逆パターンの機能が便利ですよね。『Mp3Tag』では、ファイル名はファイル形式や自分ルールに合わせて、簡単に変えることができます。参照できるオンラインデータベースも、Freedb、Amazon、Discogsと色々あります。
■Foobar2000 (Windows)[無料]『Foobar2000』も、『MediaMonkey』と同じく、音楽プレイヤーでありながら、タグ編集機能を併せ持っているアプリです。読者の皆さんには、Foobar2000に自動スキャン機能とか高度なタグ付け機能なんて要らないから、時々タグを間違えるのだけは修正してくれ、と思っていた方も多いことでしょう。今は、Freedbを参照していますし、アーティスト名、アルバム名、ジャンルなどの基本的なタグは簡単に修正できますので、大丈夫です。で、『Foobar2000』のどこがいいの? と思っている人は、こちらの記事も読んでみてください。それから、世界中の読者から投稿してもらった、『Foobar2000』のカスタマイズ画像もご覧になれますよ。
さて、読者投票の結果、栄えある1位に選ばれたのは「Mp3Tag 」でした!MP3タグ編集ソフトをお探しの方は、参考になさってください。
Jason Fitzpatrick(原文/訳:的野裕子)
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