InformationWeekが確認したところによると、『Google Chrome』が近い将来アドオン対応となるそうです。アドオンを理由に『Firefox』から離れられなかったユーザたちが、これでGoogle Chrome王国へこぞってやって来る可能性が出てきました。通常のアドオンに加え、Greasemonkey風のスクリプトも対応となる、とのこと。
GoogleのエンジニアであるOjan Vafaiによると:
アドオンと言うのは2種類あり、Firefox用のアドオンのようにブラウザの機能を拡張させるものが一つ。もう一つはユーザスクリプトです。Google Chromeはその両方をサポートする予定でいます。グリースモンキーの創始者であるAaron BoodmanはGoogle Chromeチームで今現在業務に携わっています。
VafaiはFirefoxの不安定さを指摘し「GoogleのアドオンはFirefoxよりも安定性を重視する」とのこと。Mozillaサイドにしてみれば泣き面に蜂な発言に聞こえるかも知れませんが、Chromeの登場により、この先さらにブラウザ競争が激化されるのは火狐を見るより明らかです。
Vafai(Google)、Microsoft Internet ExplorerのアーキテクトであるChris Wilsonと共にパネルディスカッションを行ったMozillaのCTOであるBrendan Eichは、
「MozillaはGoogleがブラウザのアドオンの安定性向上に向けてタブをどのように扱っていくのかを興味深く観察している」、「Chromeによるプロセス分離法は大変優れており、それを踏まえた上でセキュリティおよびインテグリティにおいてさらに上を行く分離法を我々は開発中である。」と述べています。
「2つのうちのどちらが勝利をおさめるのか」の勝負というよりはChromeとFirefoxがお互いを牽制し合いながら、革新的で迅速で安定したブラウザを開発していく過程を開発側、ユーザ側がそれぞれの視点から楽しんでいるようにも思えます。新しいもの便利なものどんどんウェルカムなユーザ側にしてみれば嬉しいことこの上なし、ですよね。
Web 2.0: Google Chrome To Support Add-Ons [InformationWeek via Gizmodo]
Adam Pash(原文/まいるす・ゑびす)
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