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「聖地学講座」10周年を機に、定期的なトークサロンを再開し、聖地に秘められた様々なことをご紹介しながら、 みなさんと一緒に世界や人について考えていきたいと思います。
2018年から2年あまり、都内で開催していた「レイライントークサロン」を発展させる形で、「レイライン・聖地学トークサロン」をまずは オンラインではじめます。
今回は、その準備回として、トークサロンや聖地学でとりあげたテーマを振り返りながら、レイラインハンティングという手法を解説しようと思 います。
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●レイライントークセッション
「天孫降臨神話を描き出す伊勢のレイライン、その隠された意味」 2022年6月4日

今回は、その話題からはじまり、日本神話とレイライン、聖地の性質や日本の神々が何を表しているのかなどについて解説していきます。
【伊勢二見ヶ浦ロケより】
ここは、夏至の太陽が海の彼方にある富士山の背後から昇る光景が見られる場所で、その太陽は、夫婦岩のちょうど間を通って岸辺の興玉神社に 射し込み、さらに伊勢神宮の神域へと導かれていく構造になっています。これは、日本神話の天孫降臨のくだりを風景で表現しています。
夏至の太陽はアマテラスの使いであるニニギを象徴しますが、富士山の神はコノハナサクヤ姫でニニギの「妻」で、それが「夫婦岩」の間を通っ てくる。意味が幾重にも補強されているわけです。岸辺にある興玉神社の祭神はサルタヒコで、この神は天孫降臨の際に天下るニニギを途中まで迎 えに行きます。そして、降臨したニニギはアマテラスの名代としてアマテラス信仰の中心地である伊勢に鎮座するというわけです。
いったいこうした聖地の「構造化」は、誰が何の目的で行ったものなのでしょうか。
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