構造生物学

―ポストゲノム時代のタンパク質研究―(CD-ROM付き)

構造生物学
著者 倉光 成紀 編杉山 政則 編
分野 生物学・生物科学  > タンパク質  > タンパク質
発売日 2007/04/30
ISBN 9784320056497
体裁 B5・272頁
定価 3,850円 (本体3,500円 + 税10%)
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    内容
  • 目次
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今や、 ポストゲノム時代、 立体構造がタンパク質の機能を決めるという構造生物学的見地に立って、 タンパク質の三次元構造の解明に挑戦する研究グループが少しずつ増加している。平成14年度、 日本の国家プロジェクトのひとつとして、 『タンパク3000プロジェクト』がスタートし、 平成18年度末に終了した。本書は、 本プロジェクトに関連した各グループのうち、 代謝系グループが5年間に渡って推進してきた研究の成果を、 科学啓蒙書としてまとめたものである。
プロローグ ポストゲノム時代を迎えて

第1章 タンパク質科学の基礎
1.1  タンパク質の立体構造情報はアミノ酸配列中に隠されている
1.2  アミノ酸配列からタンパク質の骨格構造を予測するデータベースの構築
1.3  タンパク質の立体構造を知る
1.4  タンパク質の機能を知る

第2章 医学・医療・薬学分野に貢献するタンパク質の構造と機能
2.1 癌攻略を担うタンパク質:癌細胞のアポトーシスに抵抗する生存シグナル
2.2 癌に挑むタンパク質:メチオニンγ-リアーゼ
2.3 メラニン色素をつくるタンパク質:チロシナーゼ
2.4 溶血性貧血・アトピーの治療に活躍するタンパク質:スフィンゴミエリナーゼ
2.5 病原菌の戦略:プロリン含有タンパク質を破壊する分解酵素
2.6 抗生物質を無毒化するタンパク質
2.7 各種不随意運動の治療に用いられている最強の毒素:ボツリヌス毒素
2.8 脳の高次機能発現にかかわるD-セリンを合成する酵素:セリンラセマーゼ

第3章 臨床診断に貢献する酵素の構造と機能
3.1 腎機能を知るためのタンパク質
3.2 食物の消化酵素がカルシウム定量に使える:ホスホリパーゼA2
3.3 肝機能を知るためのグルタミン酸酸化酵素と中性脂肪を知るためのグリセロールキナーゼ

第4章 産業の発展に貢献できるタンパク質
4.1 花色改変技術への期待:アントシアニンアシル基転移酵素の機能と構造
4.2 超好熱菌由来酵素を創薬に利用
4.3 医薬中間体の合成に酵素を利用
4.4 バイオセンサー素子としてのアミノ酸脱水素酵素の構造と機能
4.5 血中尿酸センサー開発に向けた耐熱型ウリカーゼの創出

第5章 タンパク質の特許化戦略
5.1 はじめに
5.2 特許制度の歴史
5.3 特許出願と特許化までのプロセス
5.4 特許の登録要件
5.5 タンパク質の特許事例
5.6 終わりに

第6章 注目されるシステムバイオロジーの世界
6.1 2-ハロアクリル酸レダクターゼ
6.2 自然界から有用酵素を収集する方法:イソニトリル代謝関連酵素群
6.3 プリンヌクレオチド生合成系:丸ごと解析
6.4 ビタミンのバイオ合成
6.5 代謝系タンパク質群の機能発現の構造基盤

エピローグ
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