生物では、細胞骨格や接着装置がダイナミックに制御されることによって、細胞形態変化、運動、極性などの高次細胞機能がコントロールされている。近年の技術革新を基に、細胞骨格と接着の研究は、この十年あまりのあいだに爆発的に進んだ。細胞骨格と接着の研究とは、ひとことでいえば、細胞の振る舞いを理解するということであろう。本増刊号では、細胞骨格と接着について、できるだけ基礎からトピックスまでを網羅的にカバーして、初心者から専門家までが現時点での最新の成果を理解し、今後の方向性を感じとれるようにした。
(「蛋白質 核酸 酵素」臨時増刊を単行本に改装発行)
I.細胞骨格
II.モーター
III.核骨格
IV.細胞基質間接着
VI.接着の連携機序
VII.細胞膜骨格相互作用
VIII.Rhoファミリー
IX.メカノトランスダクション
X.細胞遊走
XI.細胞分裂
XII.スピンドル微小管のダイナミクス
XIII.細胞極性
XIV.疾患