さて、久々のVPSサーバーアプリ記事です。
今度はVPSにWebDAV拡張アプリOwnCloudをインストールしてみた。
下記VPSサーバーにインストールして実験済み(CentOS6 64bit)。
ServersMan@VPS|仮想専用サーバー|クラウドサービス:ユビキタスプロバイダ DTIVPS(仮想専用サーバ)のさくらインターネット
OwnCloudとは
Xcodeで作っているiOS用アプリのソースをVPSのWebDAVに保存してたんだけど、それだとネット環境がないとソースをダウンロード出来ない。
一つ一つのデータの容量が大きい場合、ローカル保存しつつサーバーと同期を取るタイプが便利なんだけど、Dropboxは2Gしか使えないから容量が少なすぎる。
その両方を改善するのがOwnCloud。
Dropboxと同じような使い勝手で非常に便利。
昔インストールしたSparkleShareより機能が豊富かつアップデートも頻繁。
法人用に有料版もあるくらいの出来なオープンソースソフトウェア。
ownCloud | Your Cloud, Your Data, Your Way!
VPSにセキュリティ対策
VPSは外部サーバーな為、誰でもアクセス出来る。
しっかりとセキュリティ対策をしておこう。
セキュリティ対策 | naonotes.com(ナオノーツ)
PHPとMySQLをインストール
owncloudはPHPで動き、ファイル管理にMySQLを使うので両方インストールする。
下記記事を見ながら設定しよう。
さくらのVPSにWordPressをインストールする【MySQLとPHP編】 | naonotes.com(ナオノーツ)
WordPressを動かしているサーバーならすでに設定済みなので必要ない。
VPSにログイン
まず、VPSにログインし、スーパーユーザー(root)になる。
[root@ ~]# su エンターキー
パスワードを入力してrootに。
yumにOwnCloudを登録
Updateしやすいように、yumにOwnCloudを登録する。
[root@ ~]# cd /etc/yum.repos.d/ エンターキー
[root@ yum.repos.d]# wget http://download.opensuse.org/repositories/isv:ownCloud:community/CentOS_CentOS-6/isv:ownCloud:community.repo エンターキー
これでyumでOwnCloudがインストールできるようになった。
OunCloudをインストール。
[root@ ~]# yum -y install owncloud エンターキー
complete!が出たらインストールは完了。
簡単だね。
ブラウザでアクセス
ブラウザで
https://ホスト名又はIPアドレス/owncloud/
にアクセス。
すると初期ログイン画面が現れるので、ユーザー名とパスワードを入力する。
ここで入力したものが次回からのログインユーザー名とパスワードになる。
Advancedをクリックすると、SQLサーバーのファイルを指定することが出来るが、面倒ならそのままFinish setupをクリックしよう。
無事ログインが成功すると、今度は端末用のアプリをダウンロードするように促される。
これをインストールすることで端末とサーバーとでデータを保管し、ネットに繋がっているときに同期を取るDropboxのような機能になる。
Windows用、Mac用、Linux用クライアントがあるので、該当するものをダウンロードしよう。
必ず最新バージョンをダウンロードすること。
インストーラを起動すると、サーバーのアドレスとユーザー名、パスワードを入力する欄が現れるのでそのまま入力。
Server Addressはhttps://から。
SSL証明書がオレオレ証明書だと下記画面が現れるので、Trust this certificate anyway(とにかくこの証明書を信頼)にチェックをつけてOKをクリック。
Macだと~/ownCloudにディレクトリが作成され、そこが共有フォルダになる。
Finishをクリックすればインストール終了。
Mac版はインストールが終了すると、ツールバーにOwnCloudのアイコンが現れ、Finderのよく使う項目にも追加される。
これをインストールしないとただのファイルサーバーだからね。
クライアントを使用することにより、サーバーを意識せずフォルダとして使うことが出来る。
このソフトウェアがめっちゃ重要。
日本語化も可能
ブラウザでowncloudにログインし、右上にあるユーザー名をクリックするとPersonalという欄があるので、それをクリック。
LanguageをEnglishからJapaneseへ変更。
日本語化された。
ファイルを暗号化
このサーバーアプリが凄いのはここから。
OwnCloudを介してVPS上にアップロードされるファイルをすべて暗号化することが出来る。
なので、VPSを運営するサーバー会社ですらデータを覗くことが出来ない。
非常に優秀なファイル管理アプリといえるね。
Encryptionをインストール
暗号化アプリ、Encryptionをインストールする。
左メニューからアプリをクリック。
Encryptionをクリックし、有効をクリック。
左メニューの管理者をクリック。
復号化用のパスワードを入力し、暗号化の欄のEnabledをクリック。
これでアップロードするファイルはすべて暗号化される。
ついでにアクセスはHTTPSじゃないとアクセス出来ないようにしよう。
管理者メニューの中に、セキュリティの欄があるので、常にHTTPSを使用するにチェックを入れる。
これをしないとhttpでログインできるので、ログイン時にパスワードが暗号化されずにサーバーに送られるので非常に危険。
これで設定は終了。
滅茶苦茶便利
WordPressのようにアドオン(アプリ)をインストールすることにより、様々なカスタマイズを行う事が出来る。
この暗号化もアプリの一種。
自分で色々アプリをインストールしてカスタマイズしてみてもいいんじゃないかな。
imotenだけにしか使っていない人も空き容量が勿体ないので是非使ってみるといいと思う。
いまはDTIでも50Gだしね。
オススメです。
これいい!!
自分だけのDropBoxですね!
ご紹介ありがとうございました。
アプリをインストールするといろんな機能を実装できて楽しいですよ。
早速入れました!
いいですね。
imoten用に使ってるサーバーの容量が一杯になってきたので、サブの方にも入れてみたんですがSSLの接続がMacクライアントでエラー出ちゃうんですよね…
正規証明書だし、ブラウザ、iPhoneアプリからは大丈夫なんですが。。。
メインの方は問題なしなんですが。。。
久しぶりにconfを眺めています。。。
連投失礼します。
自己解決しました。
apacheの設定でServerNameにwwwが付いてたのがいけなかったみたいです。
ssl.confとhttpd.conf共にwwwを削除してapacheの再起動で繋がりました。
Google先生はやはり偉大でしたww
ああなるほど。
OwnCloudはアプリもめっちゃ豊富なんで拡張も楽しいですよ。
そういえば、正規の証明書を流してしまって今はオレオレ証明書になってしまったので、
新規に取ろうかなと思ってます。
流すと面倒なので来年は気をつけます・・・w
私も一度流して取り直しましたw
有効期限のお知らせがhostmaster@ドメインに届くので見落としますね…
普段は止めてあるし・・・
ポートも塞いであるし・・・
でもStartSSLのコンパネに接続できる証明書がWinに入ってたので良かったかなと前向きに捉えてます。
サブの証明書が来月切れるのをどうしようか悩んでいます・・・
Gmailでマイドメインメールが無料で使えたときはそれをhostmasterにしておけばよかったんですが、
すっかり取るの忘れててサービス終了を迎えてしまったんですよね(;´Д`)
メールサーバー立てるほどでも無いし、悩ましいところですよね。
ほっとくとスパムがアホみたいに届きますからね。
すばらしい記事をありがとうございました★
これってもしかして、自分でDropboxっぽいサービスを作って格安で展開することも出来るということでしょうか・・・???
オープンソースのサーバーソフトウェアなので、
ソフトウェア自体を売りさばくことは出来ませんが、
サポートという名目なら出来るかもしれませんね。