管理所の紹介
-
中和事業
中和のしくみ
【なぜ川の水を中和しているの?】
白根山(しらねさん)は硫黄(いおう)を多く含んだ火山で、そこにしみ込んだ雨水は、強い酸性の水として湧(わ)き出て川となります。草津(くさつ)温泉も同じ理由で強い酸性のお湯です。
これらの強い酸性の水は、温泉としては高い効能(こうのう)があるのですが、鉄やコンクリートを溶かすほど酸が強いため、そのままでは飲料水や農業用水などとして使うことができません。当然、魚も棲(す)めません。
この水を利用しやすい水にするために中和が行われています。
中和された水は、まず発電に使用され、その後、農業や工業、そして生活の水などとして使われています。また、中性近くになった川では、コンクリート製の構造物(橋脚、(きょうきゃく)護岸(ごがん)等)も造られるようになり、私たちの生活も安全で便利になりました。魚も棲(す)むようになり、釣り人の姿も見られます。
中和のながれ
※pH(ピーエイチ)は、7が中性で、これより小さいと酸性、大きいとアルカリ性です。アルカリ性の石灰石粉を使って中和しています。