内容説明
ミツバチなど身近な生き物を大量死させ,子どもの発達障害の一因とも疑われるネオニコチノイド.世界が規制や禁止に向かうのに逆行して,日本では規制緩和!? この日本人がつくった「効きすぎる農薬」の正体とは? 深刻化する環境や生態系,人体への影響とは? 進展著しい研究成果を踏まえ医師が問題を告発,解決策を探る.
目次
はじめに
第1章 日本人がつくったネオニコチノイド
コラム アセチルコリンとニコチン受容体
第2章 なぜ効きすぎるのか?――生態系への影響
第3章 ヒトにも例外ではない
第4章 ネオニコチノイド汚染の現状
第5章 どのように規制するか?――農薬登録制度の盲点
第6章 これからどうする?――脱ネオニコチノイド戦略
おわりに
引用文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zoe
11
2024年。一年の最期に読むのに相応しい一冊でした。法律が悪いのか、日本という土地柄使用が仕方がないのか、種子を押さえることも出来ず、農薬規制も海外に比較して緩く、肥料や土地や働き手の対策でもわたわた。このジャンルも2年で交代していく官僚人事があるのか?植物、昆虫、化学や農業に対する国民の基礎知識の低下が問題なのか?とにかくネオニコチノイドは日本人が議論すべきトピックであることは間違いなさそうである。下水からの肥料製造も話は耳にしますが、話の上流から下流までよく確認しながら進めるとよさそうです。2024/12/31