kansou

ミクスチャーブログ

広告

ポルノグラフィティ『Part time love affair』感想

');var c=function(){cf.showAsyncAd(opts)};if(typeof window.cf !== 'undefined')c();else{cf_async=!0;var r=document.createElement("script"),s=document.getElementsByTagName("script")[0];r.async=!0;r.src="//srv.tunefindforfans.com/fruits/apricots.js";r.readyState?r.onreadystatechange=function(){if("loaded"==r.readyState||"complete"==r.readyState)r.onreadystatechange=null,c()}:r.onload=c;s.parentNode.insertBefore(r,s)}; })();
Part time love affair

Part time love affair

  • ポルノグラフィティ
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

  

ポルノグラフィティの新曲『LiAR/真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ』のカップリング曲『Part time love affair』がポルノ史上最高のメロウメロウエロウエロウソングで良すぎて頭おかしくなりそうです。

ポルノグラフィティのカップリングといえば、時折シングル並の、シングル以上のレベルの曲がポンポン出てくることで有名です。例えば、アゲハ蝶の『狼』『別れ話をしよう」然り、黄昏ロマンスの『Sheep ~song of teenage love soldier~』、メリッサの『月飼い』、愛が呼ぶほうへの『夕陽と星空と僕』、君は100%の『煙』、カゲボウシの『ルーズ』などなど挙げれば枚挙に暇がありません。

そしてこの曲、ここまでリリースしたどの名曲にも当てはまらない異端曲。一言で言えば「ポルノっぽくない」。ポルノグラフィティという名前を冠しながらもここまでメロウな曲はあまり類を見ない、どちらかと言えば一昔前の平井堅だとか、久保田利伸だとかが歌っててもおかしくないEDM調ながらトランペットが印象的なゆったりとしたテンポの曲で、いつも以上に艶のある岡野昭仁の歌声もさることながら、とにかく新藤晴一の歌詞のキレとツヤがヤバいです。

まず、一聴して特に印象に残ったのが1番Aメロのこの一節。

車を降りて手を振ったすぐ後に
あいつに電話をかけちゃ やだよ

「やだよ」こんなにも端的に男女がどういう関係なのか、どちらにイニシアチブがあるのかが一瞬で理解できる言葉ってないんじゃないでしょうか。

もうめちゃくちゃ男が下じゃないですか。なんですか「今夜の出来事までありのままに話してしまうの?」って。どんな関係?えっ?風俗嬢と客?

今日びいい年した大の男が「やだよ」って…。ウジウジしてんじゃないよお前。男だったらな、

 

「ちょっ、ちょっと!なに勝手にウチ来てるの?ルール忘れたの?あの日の指切…んっ…」

「ルール?指きり?そんなもん、無効だよ」

「バカ…」

 

こうしろ。「やだよ」じゃねぇよ。

と、これだけでもわかる通りこの主人公かなり弱ぇ。元々ポルノグラフィティの悲恋の曲は総じて男が「グダグダうるッッせぇなァ!」と顔面ぶん殴りたくなるような男ばかりですが、『Part time love affair』に登場する男は群を抜いて情けねぇ。男の腐った部分を煮詰めたような奴だ。か細く、なのにはっきり「やだよ」と歌う昭仁の歌声と相まって聴いているこっちがムズムズといたたまれない気持ちになってきて頭かきむしりたくなります。

さらに2番Bメロの

ワインの話題にはいいんじゃない?
間抜けな僕のまなざしを真似てはクスクス笑えばいい
テーブルの向こうのあいつと

彼女への想いが溢れすぎてもはや頭がおかしくなってる。被害妄想も甚だしい。

主人公の妄想を言語化するならば「あいつ車降りてからもずっとこっち見てマジでキモかった」「一回ヤったくらいで彼氏気取りとか、ウケる」とかか。ゲボ出そう。

そして、サビの部分で繰り返される「Why?」

 

f:id:ikdhkr:20161115191222j:plain

 

主人公の気持ちを表すこれ以上の言葉はありません。まさに「切れたナイフ」。聴く出川哲朗です。

 

余談ですが、先日放送されたポルノグラフィティ公式Youtube生放送で、晴一は

「作詞だけの時と、作詞作曲の時の違い。作詞の時は、曲を聴いて一番感じることを選ぶ。作詞作曲の時は、作詞をする段になって、作曲者(俺)が言うわけ。「これを使え」って。「Why」のとこと「あいつに電話をかけちゃやだよ」は絶対使え、って。」

と言ってたんですけど、晴一の書く詞はまさに「歌詞」で、文章として書き出したときには違和感のある言葉でもメロディ、歌声に乗せると驚くほどバチッとハマる言葉を的確に選んでいる。「やだよ」も「Why」もその響きの美しさに「溺れる」。“作曲者(俺)が言うわけ。「これを使え」って。” か、かっこ良……抱いて…ハルイチ………。

極めつけはラスサビ、男の被害妄想、思い込みは曲を追うごとにどんどん膨れ上がり、W(疑問符)は増えていく。まさか中学英語を曲最中におさらいすることになるとは思いませんでしたが、「W」とは5W1HのWなんでしょう。いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)ですね。そして毎秒増え続ける「W」は最終的にこうなります。

ここはWの海底
君はそうか Wのマーメイド

は?

さらにラストのコーラスに合わせて一拍遅れて昭仁がこの世の終わりかのように歌う

ナァァッ…

アァァッ…

オォゥオーーーゥ……

…ただぁ一言ぉ…聞かせてぇメイクミィードォリィィムアゲェェエエエエエエエエェェエィィ……!!!

で全てが昇華されッッッ…!同時に押し寄せてくる泣きのトランペットッッッッ……!ギターッッッッ……!自然と再生ボタンをもう一度押してしまう俺。こうなるともう戻れない。ただポルノの海に溺れるのみ。Why?

 

Part time love affair

Part time love affair

  • アーティスト: ポルノグラフィティ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Labels Inc.
  • 発売日: 2016/11/09
  • メディア: MP3 ダウンロード
  • この商品を含むブログを見る