最近SEO業者やアフィリエイターと話をしていると、ライバルサイトの被リンクチェックをやらなくなったという話を良く聞きます。全くやらなくなった人は少ないようですが、以前ほど時間をかけなくなった人が多いようです。
私自身は、「SEOの為にやっている事とやらなくなった事」でも書いたように、被リンクチェックどころか、その他のサイト分析もほとんどしなくなっています。良いサイトを作っている人やソーシャルで良く見かける人が、どんなサイトを作っているのかという事で、サイトを調べることはありますが、ライバルサイトの分析は全くやっていません。
ライバルサイトの被リンクチェックは意味が無いという話
- 全てのリンクが確認できるわけではない
- どのリンクがSEOに効果的なのか分からない
- そのリンクがいつ張られたのかが分からない
- そのリンクがどの順番で張られたのかが分からない
- リンク元サイトのリンク元や301など全て調べるのは不可能
- 全く同じリンクを作り出すことが出来ない
- 同じリンクを作れてもリンクを受けるサイトが違う
- 時間をかけた所で自己満足で終わる事が多い
被リンクに限った話ではないのですが、そのサイトがその順位にいる理由はGoogleにしかわからないというかGoogleにも分からないような状態だと思います。それを時間をかけて分析した所で、答えが見つかることはありません。
個人的にはSEO業者からこういった発言が出るようになった事は、驚きだったのですが、不自然リンク警告やペンギンアップデートによって人工的な被リンクに対するGoogleの目が厳しくなった事が関係しているのでしょうか。
被リンクチェックツールはOSEを使っている人が多いようですが、OSEのクローラーをブロックしてしまえばリンク情報は出てきません。Ahrefs Site Explorerでは、リンクが張られた時期が分かるという話ですが、それが正確なデータなのかはわかりません。
自サイトの被リンクであればGoogleウェブマスターツールがありますが、YSEが無くなってから他サイトの被リンクチェックの精度を上げること自体が難しくなっていることも影響しているのかもしれません。(YSEに代わる被リンクチェックツールまとめ)
自然リンクで上がっているようなサイトを分析するぶんには良いのかもしれませんが、その時に偶然上がっているようなサイトを分析した所で、糧にはならないでしょう。いずれにしても、統計的なデータで今のGoogleのアルゴリズムを分析するのは無理がありますので、時間の使い方には気をつけたいですね。
この記事を書いている時点では、当ブログが「SEO」というキーワードで1位になっていますが、どうして1位になったかという理由は全く分かりません。リンク調査している人も多いのかもしれませんが、特に何も出てこないはずです。
ここ半年ぐらいで昔付けたゴミリンクを外した事と、ここ2ヶ月ほどで残されたゴミリンクを否認ツールで無効化した事が良かったような気もしますが、それでも1位になるほどのサイトとは思えません。思ったより長い間1位にいますが、はいはいワロスワロスという気持ちは変わりませんし、この後100位にすっ飛んでも特に驚きはありません。
自分のサイトで起こっていることが全てだと思い込む話
これは特に話の議題に上がったわけではないのですが、自分の経験した事は、強烈なインパクトとして残りますので、時間が経ってもその人のSEOに影響を与えます。
自分のサイトを運営していない人の発言には信ぴょう性やリアリティがありませんが、自分のサイトを運営している人の発言でも、その多くが勘違いです。何十、何百サイト運営していようと勘違いの場合が多いのでしょう。
サイトの数が多くなれば信頼度が増すような気もしますが、同じ人が管理するサイトであれば、その人のクセが出ますし、数が多くなれば集団として別の力が働きますので、そこで起こっている事がSEOの全てという事はありません。既に述べたように、自分の力が及んでいないサイトをいくら調べた所で、多くのことはわかりません。
私もブログの中で色々とSEOについて語ることがありますが、多くの場合、それは私のサイトで起こったことの紹介とそれを見て感じたことです。アルゴリズム分析ではなく単なる感想ですね。
SEO業者などが、コンサルやリンクなどで関わっているサイトの場合、そもそもそのサイトの全てを知っているわけではないので、わからない部分が多いはずです。ウェブマスターツールやアナリティクスを駆使した所で、他人のサイトは他人のサイトです。
「自分のサイト、特にアフィリエイトサイト作りで学べること」の中で、自分のサイトやビジネスサイトを運営することの重要性を説きましたが、自分のサイトを運営することで経験が記憶として強烈に残りますので、思い込みや勘違いが発生する可能性も高くなります。
ただ、「自分の考えは正しい、他の人の意見は認めない」という部分も含めてSEOなのかなと思います。それで上手く行っているのであれば、その人にとってはそれが正しいという事なのだと思います。
他人のサイトに全力になることは難しいという話
SEOコンサルする中で感じるのは、やはり自分のサイトと他人のサイトでは、どんなに親身になった所で、情熱の注ぎ方が全然違うということです。これは日頃クライアントにも言っていることですが、自分のサイトは自分でなんとかしなければなりません。
成果を上げたければ脳に汗いて必死になってやるしかありません。これが他人のサイトだとどうしても100%の力では取り組めないんですよね。SEO業者やWebマーケ会社に丸投げするケースも多いと思いますが、どうしてそんな事ができるのか不思議に思います。
SEOにしてもソーシャルにしてもリスティングにしても、あくまで集客の為の一つの手段に過ぎません。仮に集客できたとしても商品やサービスが売れるかどうかは、そのサイトや商品・サービスの力にかかっています。
SEOはお金をかけずに実施することもできますので、大きな魅力がありますが、時間や労力もコストなわけですから、SEOにこだわらず最大限の効果を上げるためにどうすればいいのかという事を考えていきたいですね。
正直、自分のサイトであっても本気になるのは難しいのですが、本気で運営する事で見えてくることも多いので、試しに全力でサイト運営してみてはいかがでしょうか。惰性でブログ運営しているのに偉そうにすみません・・・