タイトル変更によるブランディング効果と検索順位の変化

このブログは昨年の10月にブログの名前を変更しました。変更した一番の理由はブランディングですが、その効果がどれくらいあったのかをアクセス解析データを元に検証してみたいと思います。

タイトル変更とブランド化への軌跡

ブランディング前(1)

トップページ : SEO対策ブログ【SEO初心者のEvoブログ】
サブページ : 記事名【SEO初心者のEvoブログ】

2009/6以前は、完全にキーワード重視のブログ名でした。ブログの内容もどちらかと言うとネタ系が多く、SEOを扱うWeb系のブログと言う中途半端な位置づけだったと思います。

ブランド化への準備期間(2)

トップページ : SEO対策ブログ【SEO初心者のEvoブログ】
サブページ : 記事名【パシのSEOブログ】
※トップページ最上部のh1部分に【パシのSEOブログ】と表示

2009/6〜10月は、ユニークなSEOブログにするための準備というか様子見の期間で、とりあえず「パシのSEOブログ」という名前を目にしてもらう機会を増やす事を意識しました。この頃から記事の内容も、わかりやすくまとめたものが多くなりました。

ブランド化へ向けて(3)

トップページ : パシのSEOブログ〜SEO初心者のEvoブログ〜
サブページ : 記事名【パシのSEOブログ】

2009/10月以降は、「SEO対策するならとりあえず見とけ」と思って貰えるようなブログにするというコンセプトの元、記事の量ではなく質にこだわった内容となっています。

タイトル変更に伴うアクセス数の推移

日数や曜日、年末のアクセス数の減少などが影響しますので、細かい数値を見るのではなく、大局的に捉えてください。

(2)と(1)を比較

アクセス解析比較1

個別記事に表示されるブログ名やトップページのh1に「パシのSEOブログ」と表記したことで、「パシ」関連のキーワード流入数が増えています。しかし、パシフィカスでの検索数は減っており、いままでパシフィカスで検索していた方が、パシに移行した数値も含まれていると思われます。

また、「seo対策+ブログ」の流入数も減っていますが、このキーワードはユニークなキーワードではない為、私のブログを探しているわけではないユーザが含まれており、この段階ではタイトル変更が影響しているとは断定できません。

ただ、変更に際し「seo対策ブログ」のYahooとGoogleの順位は、ほとんど変わっていませんので、何割かのユーザは検索キーワードをパシ関連に変えたのかもしれません。

ちなみに、この間の「seo対策ブログ」のYahoo順位:1〜3位、Google順位ほぼ3位でした。

(3)と(2)を比較

アクセス解析比較2

トップページのタイトルやヘッダー部分に表示される名前を「パシのSEOブログ」に変更したことにより、明らかにパシ関連の流入数が増えています。一応ブランディングが成功していると言って良いと思います。

「パシさん」というキーワードでアクセスしてくる方もいるようですが、検索する際に、さん付けをする方がいる事に驚きです。どんだけ良い人なんだよと。

「seo対策+ブログ」で検索するユーザは(1)と比べるとかなり減っていますので、一般的なキーワードではありますが、結構な数のユーザが私のブログへアクセスする為に検索していたキーワードであると言って良いかもしれません。

ただこれは、ブログを表す短くてユニークな単語がなかったので、しょうがなくそのキーワードで検索して訪問していたという事になるのでしょう。

「seo対策ブログ」というキーワードは、一見すると需要のあるキーワードのように感じますが、実際には大して需要の無いワードという事になります。

ちなみに、この間の「seo対策ブログ」のYahoo順位:ほぼ1位、Google順位:ほぼ4位でした。そして、ここ一ヶ月間のYahooのアクセス数は、「seo対策 ブログ」が6、「ブログ seo対策」が0です。161,000,000件中の1位なのに・・・

固有名詞でのアクセス数は多いに越した事は無い

知名度の高い企業のサイトや人気サイトでは、最も多い流入キーワードがサイト名や会社名ということも珍しくありません。これは別にSEO対策がしっかりできていないと言うわけではなく、リピータが多いサイトは必然的にそうなるのです。

確かにビッグキーワードでSEO対策しているような状況の場合、そのワードでの流入が最も多くなる事が理想ではありますが、固有名詞でのアクセスが多いことで、他のキーワードでの流入を阻害しているというわけではありません。

固有名詞での流入数は、企業やサイトのブランディングができているかどうかの指標となりますので、その業界でどうやって知名度を上げていくのかという事も考えながらWebサイト制作に取り組むと良いと思います。

タイトル変更と順位変動

タイトルを変更した場合、ターゲットキーワードの検索順位も気になる部分ではありますが、当ブログに関してはその影響をほとんど受けていません。「seo対策ブログ」というキーワードの順位がもう少し下がるのかと考えていたのですが、元々そんなキーワードで対策している競合ブログが少ないので、過去に受けた被リンクでカバーできたようです。

「seoブログ」というキーワードで見ると、Googleの順位は上がりYahooの順位は下がっていますが、その頃と前後して、はてブ効果で被リンクが増えた事と、YahooはTDPが影響したものなので、タイトル変更との因果関係は分かりません。

ただ、やはり例え多少の順位下落が見られたとしても、サイトやブログのブランディングを意識したタイトル付けはとても大切な事だと実感しました。

コンパクトでインパクトのあるキーワードを含めたサイト名を、開設段階でしっかりと考えておく事をお勧めします。