SEOで検索順位を上げる為に重要な要因(内部対策編)

前回のSEOで重要な外部対策に続き、内部対策について解説していきます。スモールキーワードであれば内部SEOのみで上位表示させることが可能ですし、外部SEOによるリンク評価を生かすも殺すも内部対策次第といった感じもあります。

内部SEOの重要性

SEOに着手する場合、内部対策から行うのが基本です。なぜなら内部SEOにはどのキーワードで上位を狙うのかという最も重要な部分が含まれているからです。SEOが成功するかどうかはキーワード選びにかかっていると言っても過言ではありません。

内部対策についてはSEOを意識したサイトデザインも参照ください。

キーワード選定

キーワードをリストアップ

キーワード選びをする際に、いきなりキーワードツールを使って検索数のみを見て決定してしまう人が多いのですが、最初はサイトテーマに合致したあらゆるキーワードをリストアップする事から始めた方が良いでしょう。

検索数が少ない、競合サイトが強い、BtoBに適さないなどの精査する作業はおいといて、最初はとにかくサイトと関連性のある色々なキーワードを並べていきます。リストアップする段階でもキーワードツールが活用できますが、検索数で判断するのではなく、どのようなキーワード、類語・同義語・関連語があるのかなどを確認する為に使うのが良いでしょう。

SEO対策する場合、どうしても売る側の目線でキーワードを選んでしまいがちですが、自分が実際に商品やサービスを購入する場合に、どのようなキーワードで検索するのかという目線が大切です。また、検索に慣れているユーザと慣れていないユーザとでは選ぶ言葉に違いがあります。一人で思いつくキーワードには限界がありますので、なるべく多くの人の意見を聞いた方が良いでしょう。

メインキーワード選び

リストアップしたキーワードの中からキーワードツールを使って検索ボリュームを確認したり、実際に検索してみて競合となるサイトを確認し、メインとなるキーワードを決めます。

  1. 月間検索数が5,000〜30,000程度のミドルワード
  2. 上位に大手企業や有名なサイト、アフィリエイトサイトが少ない
  3. 上位にドメイン年齢の若いサイトが多い
  4. 上位にバックリンクの弱いサイトが多い
  5. トップページではないページが上位表示されている

2〜5については20位以内を確認すればOKです。検索結果のページ件数は気にする必要はありません。そのキーワードの検索結果ページ数が100万件だろうが1億件だろうが、SEOの効果は月間検索数と20位までのサイトの強さで決まります。

単一キーワードにこだわる必要もありません。需要のある複合キーワードであれば、それをメインにしてもOKです。

※Googleのキーワードツールを使う際には、マッチタイプを部分一致から完全一致に変更しましょう。

サブキーワード選び

サブキーワードは月間検索数が数百〜数千を目安に、できるだけ多く選びます。リストアップしたキーワードを単独で使うだけではなく、組み合わせれば何万通りのキーワードができると思います。その中で上位表示がさほど難しくないキーワードを探し、それぞれ専用のサブページを作成していきます。

サブキーワードが多すぎでSEOに支障をきたす事はまずありませんので、作業量は増えますがあまりアクセスが期待出来ないようなキーワードであっても専用ページを作成しても良いと思います。ただ、例えば「WordPress 使い方」「WordPress カスタマイズ」のように1ページで複数の組み合わせをカバーできる場合には、それぞれ専用のページを作る必要はありません。

カテゴリ分けとリンク構造

基本的には選んだキーワードを元にサブページを作成していきますが、トップページから全てのページへリンクするわけにもいきませんので、キーワードをグループごとにわけてカテゴリを作成し、サイトをツリー化していきます。カテゴリ分けはSEOだけではなくユーザビリティとしても効果的です。

カテゴリ分け

上位カテゴリはグローバルナビなどを使い相互リンク状態にします。同じカテゴリ内のページも相互リンクにします。また、関連性が高い場合には、異なるカテゴリ内のページ同士でリンクしあっても良いでしょう。

ページ数が多い場合には、カテゴリや階層を増やして対応しますが、リンク階層が深くなりすぎるとトップページからのリンクジュースを受け取りづらくなりますので、リンクの張り方には注意しましょう。

内部リンクの注意点

  1. リンク階層を浅く
  2. リンクを張り巡らせる
  3. 1ページ内のリンク数に注意する
  4. URLとアンカーテキストの統一
  5. アンカーテキストはキーワードを意識

内部リンクは、トップページからなるべく少ないクリック数で全てのページに到達できる構造と、それぞれのページを相互リンクさせる事が大切です。ただ、ページ内にリンク数が多すぎるとロボットのクローリングに影響する場合がありますので、必要以上にリンクを張ることはやめた方が良いでしょう。

URLとアンカーテキストの統一というのは、同じページへのリンクは全く同じURLで、かつ同じアンカーテキストにするという意味です。

アンカーテキストの注意点

「こちら」、「詳細ページ」、「TOP」などではなく、リンク先ページのターゲットキーワードを含めたアンカーテキストにするのが基本です。ブログなどで「先日の記事」というような形でリンクしているケースを見かけますが、先日書いた「外部SEOに関する記事」というように、具体的にリンク先のページ内容を表すアンカーテキストにする事で、SEOとユーザに考慮したリンクとなります。

タイトル付け

  1. ターゲットキーワードを含める
  2. 同じキーワードを繰り返さない
  3. ユニークなタイトル
  4. 全角30文字程度
  5. ユーザの事も考える

キーワードごとに専用のページを作っていくわけですが、そのページのターゲットキーワードを必ずタイトルに入れます。キーワードの位置についてはtitleタグの前方が良いと言われていますが、最近ではさほど重要ではないと感じています。

同じキーワードを繰り返さないというのは、タイトル内で2回使えばそのキーワードの力が強まるという分けではない事を言いたいのであって、絶対に2回使ってはいけないという意味ではありません。

キーワードを羅列しただけのようなSEO丸出しのタイトルはクリック率を落とす可能性があります。検索順位を決めるのは検索エンジンですが、クリックするのはユーザである事を忘れてはいけません。

見出し(hxタグ)

見出しタグ(hxタグ)の重要性は、数年前から疑問視されるようになっていますが、hタグだけでSEO効果を判断するのではなく、「タイトル・hタグ・テキスト」を総合してページ全体で考えるべきです。

h1を使わずにh2から使う、h3は何回以上使わない方が良いといったような誤った情報に踊らされる事なく、基本に即した使い方を心がけましょう。

ターゲットキーワードを見出しにも含めることが基本ですが、全てのhタグにキーワードを含める必要はありません。後に続くコンテンツやテキストなどを考慮してその内容を要約した適切な見出しにすると良いでしょう。

サイトボリューム(テキスト量)

検索順位アップに直結するわけではありませんが、サイトボリュームはSEOにとってとても大切な要素です。ページ数を増やす事で自然とテキスト量も増えます。ただし、「SEO対策にとってページ数は少ない方が良いの?」でも書いたように、サイトテーマと関係の無いページや、内容が無いゴミページを増やしても効果は期待できません。

SEO目的でサイトボリュームを増やす場合には、追加したページがサイトテーマと関連性のあるページで、なおかつ重複コンテンツにならないように、それぞれのページにユニークなテキストが十分にある状態で無ければいけません。

キーワード量

キーワード出現率などのキーワード量の調整がSEOにとって意味を成さなくなっているという事は、よく言われていますが、あまりに偏ったキーワード出現率の場合には、調整した方が良いでしょう。

ターゲットキーワードがページ内で埋もれてしまわないように、タイトルや見出しだけではなく、文章内でも複数回使用した方が良いでしょう。ただし、無理やりキーワードを詰め込んではいけません。

出現頻度にこだわるがあまり、全ての見出しで使用したり、サイドバーやフッターのアンカーテキスト、title属性などに無理やり詰め込んでいるサイトを見かけますが、これでは意味がありません。

あまり深く考えずに一通りページを完成させてみて、キーワード量が多すぎたり少なすぎたりした場合には、自然な形で適当な量になるように調整しましょう。

他の内部要因

内部SEO対策では他にも考慮すべき要因が沢山ありますが、しっかりとメインとサブのキーワード選びを行い、内部リンク構造とアンカーテキストを考慮して、それぞれのページがタイトル+見出し+文章の構成になっており、テキスト量がそれなりにあれば、それだけで80点は取れると思います。

100点を目指すことも大切なのかもしれませんが、内部SEOなんて80点で十分であり、同じ時間をかけるのであれば、外部SEOやコンテンツ作りを行った方が効果は実感できるでしょう。

コンテンツ作り

一番重要な内部SEOを最後に持ってきてしまいましたが、トップページ以外にも被リンクを集める方法としてコンテンツ作成は欠かせません。キーワードを元にページを作っていく事も大切ですが、上記で紹介した全ての内部対策を凌駕するSEOが、独自コンテンツづくりです。

企業サイトの場合、被リンクを集める為のコンテンツ作りは非常に難しいのですが、同業者のサイトをくまなく見ていけば参考になるコンテンツがあるはずです。


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コメント

“SEOで検索順位を上げる為に重要な要因(内部対策編)” への2件のフィードバック

  1. のアバター
    匿名

    参考になりました。

  2. パシフィカスのアバター

    参考になって良かったです。