Shoin(書院)復活記念!――シャープの「S-Shoin」は“あれ”を入力しても大丈夫か:ふぉーんなハナシ
およそ9年前。シャープの携帯電話である“事件”が発生したことを覚えているだろうか。筆者は覚えている。だからこそ、シャープのスマホで「Shoin(書院)」が復活した、今だからこそ――。
皆さんは、シャープの携帯電話と言ったら何を思い浮かべるだろうか。筆者は、文字入力システム「ケータイShoin」のことを真っ先に思い出す。その名前のルーツは、シャープのワープロ「書院」にある。
「ケータイShoin」と言えば、およそ9年前、「ケータイShoin4」を採用した機種で特定の文字列を入力しようとすると、端末の動作が停止してしまう不具合が大きな話題となった。
上に挙げた記事の題名にもあるとおり、端末の動作を止める“呪文”は「〜られまくっちゃ」と「かぜがなおりかける」の2つだった。皆さんの中には、自分や友達が持っている、あるいは携帯電話ショップに展示されているシャープ製携帯電話で試してみた、なんていう人もいるだろう。
ケータイShoinは、その後、バージョン10まで進化を続けた。しかし、2010年秋、シャープ製携帯電話の文字入力システムが「iWnn(アイウンヌ)」(オムロンソフトウェア製)に切り替わり、「Shoin(書院)」の名は、表舞台から消えてしまった。
時は過ぎて2015年夏。シャープのスマートフォン・タブレットにおいて、「S-Shoin(エスショイン)」という文字入力システムが採用された。S-Shoinは、iWnnをベースとしていて、予測変換候補の大幅追加、フリック入力ミスの補正機能、定型表現の予測機能など、シャープ独自の新機能を追加している。「Shoin(書院)」の名前が、いよいよ“復活”したのである。
前置きが予想以上に長くなってしまったが、Shoinの名が復活したとなると、筆者としては、どうしても試さざるを得ないことがある。「〜られまくっちゃ」と「かぜがなおりかける」を入力し、無事に変換できるかどうか、だ。
“呪文”を「AQUOS Xx」のS-Shoinで入力したところ……無事に入力でき、変換もできた。どうやら、S-Shoinに“呪い”はかかっていないようだ。これで安心して「見られまくら」れるし、「風邪が治り」ます! 良かった良かった……。
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