中国のブルジョワジーなコンシューマーゲーム事情(1/3 ページ)
中国のコンシューマーゲーム市場といえば「ファミコンもどき」「100in1カートリッジ」という印象を持っている読者も多いだろうが、現在の中国のゲーム事情は一言で言い表せない面白さもある。日本製ゲームの中国語版がリリースされない苦悩を努力に変えて、中国ヘビーゲーマーはきょうもゲームに明け暮れる。
ファミコン“もどき”だけじゃない!中国テレビゲーム史
時代は21世紀。中国のテレビゲーム界でもゲーム機の世代交代はちゃんとおきていた。中国本土では、ファミコン、メガドライブ、ゲームボーイ、プレイステーション 、同2、Xboxが市場に普及した。一応、8ビットマシン、16ビットマシン、32ビットマシンと世代交代が起きているのである。
実をいうと、任天堂やソニーのプレイステーション 2を除き、ソニーの多くの機種、そしてマイクロソフトなどの機種は中国本土で正式に販売されてない。それにもかかわらず、小売店では香港向けの本体が輸入され、また、ソフトも“海賊版”が潤沢に店頭に並んでいる。つまりは、ファミコンからXboxまで、すべてソフトが安易にコピーでき、それがゆえに中国で本体が安価に普及したのである。
このあたり、中国におけるPC普及の背景にある「ハードに投資さえすれば、ソフトへの投資は微々たるモノ」という状況とまったく同じだ。逆に、スーパーファミコン、ドリームキャストなどでは、海賊版ソフトが出回らなかったために中国のゲーム世代の若者は「本体を見てもそれがなんであるか分からない」ほど、まったく普及していない。「中国でゲーム機を普及させたいなら、コピーが容易なハードを提供せよ」ということか。
「正規版」のゲーム文化が中国でも開花する……か
このように、これまで海賊品が流通の主役であった中国でも変化が起こり始めている。ここ数年、任天堂とソニーが中国本土で「正規版」を売り始めたのだ。任天堂はiQuePlayer(旧名 神遊機、Nintendo64)を皮切りに、ゲームボーイアドバンス(旧名 小神遊)、ゲームボーイアドバンス SP、ニンテンドーDSを、ソニーは去年よりPlayStaion2を、販売するソフトを絞り、全国数都市で販売を開始した。日中ビジネスのニュースが絶えない昨今、比較的所得の高いリッチ層が多いこれらの都市で売れば儲かる、という考えのもと、正規版の中国販売に踏み切ったのだろう。
気になる中国での販売価格だが、プレイステーション 2を例にとると、本体が1488元。1元=13.5円換算するとちょうど2万円で日本と同じになる。ソフトは一律168元。日本円で2000円台前半となり、日本よりはだいぶ手ごろに思える。
が、チャーハン何杯分にあたるか(以下「チャーハン指数」)といえば、1杯5元で食べれるとして、ゲーム1本はチャーハン約33杯分にもなる。日本人の感覚ではソフト1本1万5千円以上ということは、まだまだ一般人には届きそうにない。本体にいたってはチャーハン指数で約300杯、日本人の感覚で15万円といったところか。
恐ろしくブルジョワジーなおもちゃだが、日本人がモノつくりをしていて、生産コストが「日本の給与体系」に密接に関連している以上、この価格設定はぎりぎりのラインかもしれない。日本のソフトメーカーのお財布どころが厳しいのもよく分かるが、中国においてソフトのリリースが少ないときで月1本。これでは、いくらソフトが優れていても15万円感覚の本体を買いたいと思うユーザーはそういないのではないだろうか?
それでもがんばるゲーム雑誌
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「言葉が出ない」 TDL「スペース・マウンテン」現在の状態は…… 変わり果てた“衝撃的な姿”が423万表示
-
「やりすぎだろ」 M-1王者が通販サイトでの「非公式グッズ」販売に抗議…… 運営謝罪「申し訳ございませんでした」
-
藤本美貴、“豪華なクリスマス夕食”公開 2枚目には夫・品川庄司の“激変した姿”も……「一瞬びっくりした」
-
パパに娘を任せて風呂から先に出たママ、ふと浴室を振り返ると…… 衝撃展開が400万表示「ホラーすぎ!」「うちの子も……」
-
ホロライブ・鷹嶺ルイ、クリスマスイブに“悲しすぎる理由”で配信を終了し泣く 「そんなことある?」「悲しいエンディングでしたね…」
-
生え際が後退し、数年髪を切ってない男性を理容師がカットしたら…… 驚がくの大変身が1400万再生「彼の人生まで変えちゃった」「すごすぎて涙出た」【米】
-
辻希美の長女・希空、“完成度高いクリスマスケーキ”披露 杉浦家6人そろった“豪華すぎる料理”にも反響
-
【編み物】淡い色の毛糸を時間をかけてひたすら編むと 芸術品のような仕上がりに脱帽「美しすぎる」
-
“27歳差夫妻”、妻の母親に妊娠報告したら……涙を浮かべて まさかの「パパと同い年のおばあちゃん!」が誕生
-
毛糸で作ったお花を200個つなげると…… “圧巻の防寒アイテム”完成に「なにこれ作りたい……!!」「美しすぎる!」と100万再生【海外】
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
- 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
- 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
- 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
- “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
- 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
- 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
- トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
- “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」