BCPのためのバックアップガイド - 方法の特徴と導入ポイント

BCPのための

NASバックアップガイド

保存先の多層化がおすすめ

BCPのためのNASバックアップガイド

BCPとは緊急事態に備え、事業継続のための 方法・手段を決めておく取り組みです。
企業においては蓄積されたデータを消失から守り、
復旧できるバックアップの仕組みを構築することも BCP対策の重要な一つです。
ただし、想定する事象ごとに対策が異なるため、 複数の方法の組み合わせることをおすすめします。

データ消失の主な原因

1装置故障・誤操作

一番身近で可能性の高い原因が、装置の故障や人為的なミスによるデータ消失です。この場合、企業活動そのものは停止しないことが多いので、バックアップからのより早い復旧が望まれます。

装置故障・誤操作

2ランサムウェアなどの サイバー攻撃

サイバー攻撃の場合、バックアップデータも被害に遭いデータを消失してしまうことがあります。そのため、ランサムウェアなどのマルウェアからデータにアクセスさせない対策を備えることが重要です。

ランサムウェアなどのサイバー攻撃

3災害による装置破損

頻度は高くないものの、人的・物理的被害が発生し業務の復旧に長い時間がかかります。バックアップデータが元データの保存場所と同一地点にある場合は、同様に消失する可能性があるため、遠隔地に保存する必要があります。

災害による装置破損


USB ハードディスク

レプリ ケーション

クラウド ストレージ

誤操作対策

×

装置故障対策

ランサム ウェア対策※1

×

災害対策※2

×

コスト

復旧時間

タイミング

定期
毎日、毎週など

リアルタイム
または短い遅延で同期

定期
毎日、毎週など

データの保持

履歴

最新のみ

履歴

目的

データ消失の
回避

可用性の
向上

データ消失の
回避

※1 ランサムウェアからデータを隠すオフラインバックアップが有効です。また、バックアップデータを世代管理できることが必要です。

※2 バックアップ機器は元データを保存する機器と地理的に離れた地点に設置されていることが必要です。

1

アイオーのバックアップソリューション

USBハードディスク

運用しているNASにUSBハードディスクを繋いでデータを退避させるハードディスクバックアップは、ローコストで手軽に運用することができます。NASの設定により、USBハードディスクのネットワーク共有をオフにすると、オフラインバックアップが可能になります。

USBハードディスク
ラインアップはこちら

USBハードディスク

ローコストで手軽に
データのバックアップ管理ができる

2

アイオーのバックアップソリューション

レプリケーションリレーNAS

2台のNASを用いて、メイン機として運用しているNASのデータを、バックアップ機へ同期するのがレプリケーションです。NASを2台購入する必要がある一方で、メイン機が故障してもバックアップ機に切り替えることで、迅速に復旧できます。

リレーNASに
ついてはこちら

レプリケーション

メイン機が故障してもバックアップ機
に切り替えてすぐに復旧できる

3

アイオーのバックアップソリューション

クラウドストレージNarSuSクラウドバックアップ

クラウドバックアップは、インターネット回線を利用し、NASのデータを自社とは別の遠隔地へ保存できます。拠点が1か所しかないお客様でも、大規模な自然災害からもデータを守れる、高い安全性が特長です。

NarSuSクラウド
バックアップはこちら

クラウドストレージ

クラウドストレージは、複数エリアで
多重管理されているので安心

バックアップ方法はそれぞれ 得意・不得意があり、 バックアップの安全性・信頼性を高めるには、
ローカルとクラウドの双方に データを保存するといった 「バックアップの多層化」をおすすめします。

バックアップ環境構築STEP

バックアップ環境構築STEP

アイ・オー・データでは、 バックアップ環境の構築を支援する 無料貸し出しサービスを行っています。
ぜひ導入前にお試しください

COLUMNCOLUMN冗長化とバックアップ

バックアップも冗長化も、ともに元データの「予備」を作成する方法ですが、互いに補完する関係にあります。
冗長化は、不具合等の問題が生じた際に、リアルタイムに切り替えて「予備」による継続運用が可能な状態にしておくことを期待されます。そのため、システム構成や運用は元データとほぼ同様です。

冗長化とバックアップ

一方で、バックアップは正常だった状態(復元ポイント)に戻すための備えです。データの保存先は元データが置かれるシステムとは別に用意することも多く、問題が生じた場合、あらためて用意した環境へ復元する行為が必要となります。
なお、スナップショットなど同一装置内に復元ポイントを保存する方法は、装置そのものが故障した場合に復元できなくなるため注意が必要です。

冗長化とバックアップ

データの連続性、業務の継続性で冗長化は優れていますが、装置故障やランサムウェア攻撃、災害などデータの連続性が損なわれる事態にはバックアップが有効となります。

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