有坂汀さん
レビュアー:
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本書は伝説の編集者、末井昭氏が『バリヤバ』の連載を単行本化した人生相談本です。僕がこれを読んでいたのは二十歳前後のころでしたが、末井さんの送ってきた壮絶な人生から紡ぎされれる言葉はまさに『金言』です。
本書は伝説の編集者、末井昭氏が雑誌『バリヤバ』にて行っていた人生相談の連載を単行本化したものです。
僕が本書を読んでいたのは末井氏の自伝エッセイである『素敵なダイナマイトスキャンダル (ちくま文庫)』(筑摩書房)ととも二十歳前後のころでありました。
『素敵な―』が2018年3月17日にまさかの映画化され、劇場公開をされたと知った時には本当に驚きましたが自分にとっての「原点」がこうしてまた注目されることはとてもうれしく思っております。
話題を本書に戻して末井氏のもとに送られてくる悩み事
「タトゥーを入れるか迷っています」
「風邪をひきやすくて困っています」
「国際結婚を反対されています」
「リストラに合い困っています」
などなどの質問に末井氏がある時は誠実に、ある時は突き放し、またあるときは華麗に受け流しつつ、自らの送ってきた『唯一無二』の体験から答えていく様子に、自分もまた夢中になってページをめくっていたことをこの文章を書きながら思い出しております。
本書を読んでから数年後、僕は上京し、サラリーマン生活を5カ月で馘首されたことを皮切りに職を転々とし始めるわけですが、24歳の時に漫画家、の元夫であった鴨志田穣氏が他界され、07年4月28日に執り行われた一般向けの「お別れの会」に参列した際、会場にいらした末井氏と出会うことが出来ました。
のちに末井氏が当時ガンの手術をされていたことを知り、当時はどんなことを思っていたのかなと、そのようなことを考えていたことがあります。
まさに「時代と寝た男」の人生相談です。
僕が本書を読んでいたのは末井氏の自伝エッセイである『素敵なダイナマイトスキャンダル (ちくま文庫)』(筑摩書房)ととも二十歳前後のころでありました。
『素敵な―』が2018年3月17日にまさかの映画化され、劇場公開をされたと知った時には本当に驚きましたが自分にとっての「原点」がこうしてまた注目されることはとてもうれしく思っております。
話題を本書に戻して末井氏のもとに送られてくる悩み事
「タトゥーを入れるか迷っています」
「風邪をひきやすくて困っています」
「国際結婚を反対されています」
「リストラに合い困っています」
などなどの質問に末井氏がある時は誠実に、ある時は突き放し、またあるときは華麗に受け流しつつ、自らの送ってきた『唯一無二』の体験から答えていく様子に、自分もまた夢中になってページをめくっていたことをこの文章を書きながら思い出しております。
本書を読んでから数年後、僕は上京し、サラリーマン生活を5カ月で馘首されたことを皮切りに職を転々とし始めるわけですが、24歳の時に漫画家、の元夫であった鴨志田穣氏が他界され、07年4月28日に執り行われた一般向けの「お別れの会」に参列した際、会場にいらした末井氏と出会うことが出来ました。
のちに末井氏が当時ガンの手術をされていたことを知り、当時はどんなことを思っていたのかなと、そのようなことを考えていたことがあります。
まさに「時代と寝た男」の人生相談です。
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有坂汀です。偶然立ち寄ったので始めてみることにしました。ここでは私が現在メインで運営しているブログ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』であげた書評をさらにアレンジしてアップしております。
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- 出版社:太田出版
- ページ数:159
- ISBN:9784872338478
- 発売日:2004年04月01日
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