Hondaは、本格的スポーツモデルとして好評を博してきたNSXの生産を、2005年12月末をもって終了する。また、NSX後継モデルに関しては、Hondaの最新技術を採用した新たなスポーツカーとして、現在開発を進めている。
NSXは、1990年に量産車として世界初のオールアルミ・モノコックボディを採用した、本格的ミッドシップ・スポーツカーとして発売された。その後、排気量アップ、6速MTの採用、空力性能の向上、タイヤサイズの変更など運動性能を向上させ、また、オープントップモデル「NSXタイプT」や運動性能をより際立たせたピュアスポーツモデル「NSXタイプR」を設定するなど、進化を続けてきた。さらに、本格的スポーツカーとしていち早く排出ガスのクリーン化に対応するなど、運動性能と両立させた高い環境性能も実現してきた。その結果、約15年間で全世界累計18千台※以上販売されている。
生産終了後も、NSXをメインテナンスし、ベストコンディションを維持させるリフレッシュプラン、運転技術向上を目的としたNSXオーナーズミーティングなどに関しては継続させていくことで、ユーザーの皆様が今後もNSXを愛用できる環境づくりに取り組んでいく。
なお、北米向けは12月末、欧州向けは9月末での生産終了を予定している。
- ※2005年6月末現在
NSXの主な歴史
1989年 | 2月 | シカゴ オートショーにてミッドシップ スポーツカーのプロトタイプ「NS-X」を発表。 |
10月 | 東京モーターショーに「NS-X」を出展。 | |
1990年 | 8月 | アメリカにてアキュラNSXを販売開始。 |
9月 | 日本にてNSXを発表。 | |
1991年 | オーナーの運転スキルアップを目指すNSXオーナーズミーティング発足。 | |
1992年 | 1月 | 好みに応じて内装や専用外装色を選べる「カスタムオーダープラン」を創設。以降順次適用内容を拡大。 |
11月 | ピュアスポーツモデル NSXタイプRを追加。 | |
1993年 | 2月 | マイナーモデルチェンジ(助手席SRSエアバッグ採用など装備の充実)。 |
同年 | 走行を重ねたNSXをメインテナンスする「リフレッシュプラン」を創設。 | |
1994年 | 2月 | マイナーモデルチェンジ(前16/後17インチタイヤ、強化ブレーキパッド採用)。 |
1995年 | 3月 | マイナーモデルチェンジ(電子制御スロットルDBW、マニュアル感覚のAT Fマチック採用、オープントップモデル NSXタイプTを追加)。 |
1997年 | 2月 | マイナーモデルチェンジ(MTモデルのエンジンを3.2L化、6速MT採用、NSXタイプSを追加)。 |
1999年 | 9月 | マイナーモデルチェンジ(低排出ガス化、装備の充実)。 |
2001年 | 12月 | マイナーモデルチェンジ(エクステリアデザイン変更、前後17インチタイヤ採用)。 |
2002年 | 5月 | 新型NSXタイプRを追加。 |
2003年 | 10月 | マイナーモデルチェンジ(イモビライザーの追加、新色追加)。 |
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