Thunderって雷だと思ってた人、手を挙げて [和製英語]
樋口 理 2005/12/26 13:06
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Ho! Ho! Ho! この間、電車の広告を見ていて、ふと思い出したエピソードです。
今どきの若い人たちはどうだか知りませんが、私の世代はサンダー (Thunder) という単語を小さい頃から耳にして育ちました。
"Five... Four... Three... Two... One. Thunderbirds are go!" というナレーションや、サンダー杉山の雷電ドロップ、新しいところ(でもないけど)ではアリスの "You're rollin' thunder" などなど、サンダーまみれでオトナになったと言っても過言ではありますまい。
そんなことと関係があるかどうかは分かりませんが、日本には「サンダーなんとか」という名前の製品がたくさんあります。特に避雷針とか、雷で電灯線や電話線に発生するサージ電流を逃がす器械にはサンダーは大人気のようで、サンダーガード、サンダーストッパー、サンダーバスター、サンダーブロッカー、サンダーキラー、サンダープロテクター……と、勇ましそうな名前の数々。私もその手の商品名に何の違和感も持たずに人生を生きてきました。
ある日、日本に観光でやってきた知人のアメリカ人親子を案内して地下鉄に乗っていたとき、どの商品だったかは忘れましたがその「サンダーなんとか」の広告(製品ロゴはかっこいい英語でした)が車内に貼ってありました。それを見てそのアメリカ人がものすごく怪訝な顔をして聞くのです。
「Thunderを止めるって、どうやるんだ?だいたい、なんだってThunderを止めるんだ?(意訳)」
で、彼の説明を聞いて怪訝な顔の理由がよくわかりました。衝撃の事実。Thunderは雷ではない!
いや、正確に言うと、Thunderは雷の一部ではあるんですが、雷のうちの「ピカッ」のほうじゃなくて「ゴロゴロ」の部分だけ、つまり雷鳴だけを指す言葉なんですね。
なので、「サンダーなんとか」という製品名から想像するのは雷の「ゴロゴロ」だけを封じ込める謎の器械、ものすごく奇妙なエセ科学系商品か何かに見えるんだそうで。なるほどね。
世の「サンダーなんとか」(Mozilla Thunderbirdは除く)を売っている会社のみなさん、オカルトに見えるそうですよ。
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