あけましておめでとうございます。
2024年のテクノロジー・ニュースをふりかえると、あいかわらず「AIのターン」でした。
Googleは1回の基調講演で120回以上「AI」を連呼し、あのAppleですらAIをプロダクトの軸に据えてきました(こちらはAI=Apple Intelligenceですけど)。
ChatGPTの性能は上がり続け、ついに人間の専門家に並ぶモードが登場。AI処理を行うチップを売るNVIDIAは世界3位の大企業に。
テッキーたちはChatGPTで仕事を効率化し始めていますし、画像や音楽、動画を生成して楽しんでいます。
AI、確実に高性能になって、使いやすくなってきていますね。
人間とAIをつなぐガジェットに期待
一方、ニュースのウィンドウを閉じて私のまわりを見回すと、「なんかAIすごいらしいね」くらいの空気感。
「さいきん新しくなった、Google検索の要約まとめって便利だね」はよく聞きました。それ以上に「AIよくわからない」もよく聞きます。
AIに親しんでいる人とそうでない人の間にまだギャップがあって、「みんなが使えるテクノロジー」になるにはもう少し時間がかかりそうです。
(Googleは「消しゴムマジック」や「検索」、最近の「Gemini Live」キャンペーンと、AIの見せ方がわかりやすくてさすが)
たぶん、いまのAIに足りないのは、シンボルになるプロダクトなんだと思います。webと私たちをつなぐ窓口であるスマートフォンのような、象徴的なピース。それはAIを搭載したPCやスマホなのかもしれませんし、はたまたXRメガネや人型ロボットなのかもしれません。
2025年は、そんな人間とAIの架け橋になるようなガジェットの登場に期待しています。もちろん、ギズモード・ジャパンでも人間とテクノロジーの架け橋となるような情報をたくさんお届けしていく所存です。
さらにBusiness Insider Japanとの合同特集「AI First」では、AIありき(First Approach)の世界になりつつあるいま、AIとの距離を縮めるための最初の一歩(First Step)となる情報を、最前線(First Line)から届けるべく取り組んでいます。
今年もよろしくお願いいたします。