思い出は空間ビデオで残す時代へ
Apple(アップル)のVision Proの登場で突如現れた空間ビデオという概念。映像は平面ではなく、立体映像で記録する時代に突入しました。
Apple Vision Pro向けの立体映像は、これまではVision Pro本体かiPhone15 Pro/16シリーズでしか撮影できませんでした。でも、どちらかと言えばVision ProやiPhoneは、コンテンツを制作するよりも消費するのが中心の端末です。そんなところに、空間ビデオコンテンツ制作用の撮影機材として新たに加わったのが、プロ向け機材の代表的メーカーBlackmagic(ブラックマジック)が提供する「Blackmagic URSA Cine Immersive」です。
もう先行予約開始してます
Blackmagic URSA Cine Immersiveはレンズを2つ備えており、それぞれ8,160×7,200の解像度と視野角180°のビデオ撮影に対応しています。 これはVision Proの推定片目解像度の2倍以上にあたります。

撮影した映像は、同社のポストプロダクションシステム「DaVinci Resolve Studio(ダヴィンチ リゾルブ スタジオ)」で、Appleの独自フォーマット「Apple Immersive Video」を使って編集することができます。Blackmagicは来年初めにこのフォーマットのサポートを追加する予定です。
450万円=Vision Pro本体8台分
初回出荷は2025年初頭に予定されており、価格は2万9995ドル(約450万円)で、Vision Proが8台購入できちゃう金額です。空間ビデオを撮影できる新時代の最先端機材なので…これくらいは致し方ないでしょう。Blackmagic DesignのCEOグラント・ペティ氏は、
DaVinci Resolveのアップデートが、Apple Immersive Videoの真のエンドツーエンドのワークフローを実現します。
カメラが2025年後半に広く提供される前に、映画製作者たちと緊密に協力し、没入型映像の制作を進めることを楽しみにしています。
と語っています。
Vision Proの発売から各社のVRゴーグルなども徐々に増えてきた2024年ですが、2025年はVisionPro用の高品質なビデオがたくさん制作されることに期待したいです。すでに新しいApple Immersive Videoのシリーズ、映画、コンサートなどが、Apple Vision Pro限定で公開されています。
筆者はまだ見られていませんが、どうやらかなりすごいクオリティとの噂が聞こえています。来年にはぜひ体験したいです。今後さらに没入できる新しい映像体験が非常に楽しみです。
Source: The Verge, Apple, Blackmagicdesign
訂正: 12月20日 製品の名称を修正させていただきました。大変失礼いたしました。