Google初の純正スマホ「Pixel」、「Pixel XL」が今日ついに発表になりましたね!
製造したのはHTCです。最初は去年Nexusを受注したHuaweiが製造する予定だったのだけど、Googleブランドという点に難色を示したため、急きょプランBのHTCに鞍替えになったという直前情報も出回りました。確かに「G」のロゴ以外、メーカーのロゴはどこにも出ていません。
これまでのAndroid旗艦モデル「Nexus」に代わって、これからはこの「Pixel」ブランド1本に。ソフトもハードもGoogleデザイン。AppleのiPhoneと正面から対決する初の純正スマホとなりますね。
名前が変わるだけでなく、Pixelはグーグル初のAI端末という使命も担っています。以下に詳しく見ていきましょう。
まず従来のNexus同様、Pixelはキャリアによる修正(カスタムUIなど)はほぼ皆無で、最もピュアなAndroid端末という位置づけです。OSのアップデートがいち早く導入されるモデルのひとつ。
Nexusとの一番の違いは、GoogleのAIコンパニオン「Google Assistant」を搭載した初の端末だということです。検索もスケジュール管理もすべて音声コマンドでこなせます。まあ、そこまではSiriと同じですが、駆動するのがGoogleの検索エンジンなので、もっと込み入った質問にも答えられるし、複雑なタスクもこなせるという重大な違いがあります。
Google Assistantは「OK Google」と呼び起こしてもいいし、ホームボタン長押しでも起動します。ホーム画面からでもアプリを開いた状態からでも、情報やタスクを頼むことが可能です。「Google Home」端末と組み合わせれば、スマートホームの管理もスマホにしゃべるだけでできます。
去年のNexus 6Pと5Xを持っている人はすぐ気づいたと思うけど、PixelとPixel XLも指紋センサは背面についています。これはGoogleが去年からはじめたヘンテコ仕様なんですけど、残って良かったです。前面のホームボタンに親指を当てるよりラクなんですよね。すぐ慣れるし。
PixelもPixel XLもヘッドフォンジャック付き。これを「主な特長」にわざわざ書き出しているのには笑っちゃいましたけど、iPhone 7/7 Plusと違う重要な点ですね。
チップはSnapdragon 821搭載で、昨年のNexus 6P(Snapdragon 810)より格段にパワーアップしています。4K動画もマルチタスクも楽勝です。
Pixel XLはXLと言いつつ5.5インチで、去年のNexus 6P(5.7インチ)より少し小さめです。ただし解像度は同じ2,560 x 1,440で、ピクセル密度が高くなったぶん、画面は小ぶりでも画像はシャープに表示できます。
小さい方のPixelは5インチで、解像度は1,920 x 1,080。去年のNexus 5Xとほぼ一緒です。Pixelの方が気持ちピクセル密度は高いけど、目で見てわかるほどの差はないはずです。
背面カメラは1200万画素。
f/2.0のレンズだけなので暗所の撮影は、iPhone 7(f/1.8)やGalaxy S7(f/1.7)ほどではないと思われます。
でもDXO Mark Mobileの評価では89点の史上最高スコアを記録したそうで、プレゼンでは「スマホ史上最高のカメラだ!」と盛んにアピールしていました。これはあとで確かめて比べてみることにしますね(補:ハンズオンはこちら)。
最後に、2モデルとも充電用のポートはUSB-Cポートです。USB-C対応モデルは数多ありますけど、アメリカで人気のGalaxy S7とiPhone 7は対応していないので、ある意味、稀少と言えます。Google最新モデルがUSB-Cということで、普及に弾みがつきそうですね。
アメリカではキャリアはVerizon独占、アンロックモデルは直営の「Google Store」で650ドル(約6万7000円)にて発売。予約受付は米・英・カナダ・独・豪で本日スタート、インドで13日スタートです。日本はいつになるのかなー。
Michael Nunez - Gizmodo US[原文]
(satomi)