OSのバージョンが上がるのは喜ばしいことですが、同時に対応から外される子も出てきます。歴代すべてのハードウェアを最新にフォローするというのは現実的ではないので、やむなしといったところです。
さて、今回の発表で脱落する子は…いったい。まずはiOSを見ていきましょう。
■iOS 10対応機器iPhone…iPhone 5以降
iPad…iPad 2(iPad mini)以降
iPod…iPod touch 第5世代以降
iPhoneですとiOS 10対応はiPhone 5からとなり、ついにiPhone 4sが脱落しました。一方でiPadはiOS 9と同じく、iPad 2やiPad mini世代もサポートされています。脱落したiPhone 4sと同じ世代のA5を採用しているiPad 2やiPad mini、そしてiPodの第5世代が続投されたのは驚きました。
iPhone 4sやiPod touchのA5が800Mhzで、iPad 2やminiのA5は1066Mhz(1Ghz)。iPad用のA5はややクロックが高くなっているので、続投に耐えうると判断されたのかもしれません。iPod touch※続投は…謎です。iPhoneよりも機能や使われ方が限定されると踏んだのかもしれませんね。
(※2016/06/14修正:サイト表示が更新され、iPod touch 5th generationの表記が消えています。)
しかし、iPhone 4sなどは現在のiOS 9でもモッサリで辛いという意見も聞きますし、自分で触っていても確かにそう思います。2011年の発売から5年、今まで本当によく頑張りました。この辺りが潮時かもしれません。
お前は生きろ、俺は先にゆく…。って4sさんが言ってそうな気がします。敬礼。
続いてはmacOS Sierraですが、こちらの対応は以下のとおり。
■MacOS Sierra対応機器Late 2009以降…MacBook/iMac
2010以降…MacBook Air/MacBook Pro/Mac mini/Mac Pro
El Capitanでは、Late 2008のMacBook、MacBook Air、Mid 2007のiMacなどもサポートされていましたが、Sierraではそれらは脱落することとなります。
ただしEl Capitan対応でも、AirDropやHandoffを利用するには2012年以降のモデルが必要だったため、Sierraでもそれらの条件は引き継がれるものであると思われます。この辺りの対応は正式リリースまでに判明してくるでしょう。
Sierraでは特にiOSとの連携機能が強化されていますし、古めのMacをお持ちの場合はそろそろ買い替えを検討してみてもいい時期かもしれませんね。このタイミングで噂されていた新型のMacBook ProやMacBook AirがOne more thingで登場してたらもう大感動だったんですけどね。はふん…。
今回の発表ではこの他にも、Apple WatchにはwatchOS 3、Apple TVにはtvOSのアップデートが発表されています。しかし、これらに関しては対応機器の変更はないようです。
watchOSは既存のすべてのApple Watchに対応。tvOSはストレージを内蔵している第4世代以降の対応となります。
source: Apple(WWDC 2016)
(小暮ひさのり)