DJIの新ドローン「Phantom 4」、前方15mの障害物も認識して回避

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    DJIの新ドローン「Phantom 4」、前方15mの障害物も認識して回避

    初心者でも操縦しやすそう?

    世界最大規模のドローンメーカーDJIが、新しいクアッドコプター「Phantom 4」を発表しました。このPhantom 4、びっくりするくらいスマートなんです。障害物を検知して衝突回避するわ、タブレットをタップするだけで目標物へ飛んでいくわ。価格は18万9000円と前モデルのPhantom 3より若干高いですが、それだけの価値は十分ありそうですよ。

    まずすごいのは衝突回避機能です。ボディ前と下部分の計4つのセンサーが、最大で前方約15m、下方約10mまで離れた障害物を認識します。障害物を検知すると、ブレーキがかかり自動で停止。止まったらその場でホバリングして次の指示をおとなしく待つのです。ボタンを押せば、障害物を回避しながら元の場所へ戻ってくる「return to home」機能もあります。従順っぽくてなんだかかわいい。

    ただ、衝突回避機能は全方向の障害物を完ぺきに探知できるわけではありません。機体の前と下だけです。上昇中に、木の枝にガツンとぶつかったりしたら、悪いのは操縦する側ですよ。

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    Phantom 4には、動く被写体を自動でトラッキングして撮影する自動追尾機能が付いています。タブレットなどにインストールした専用アプリを起動して、映った画像の中からトラッキングしたいものをタップするだけ。Phantom 4は指定されたものを追いかけて撮影します。操縦不要ってことだから、自転車で走る自分をドローンに撮ってもらう、なんてこともできるんですね(もちろんドローンを飛ばす場所は選ばないといけませんが)。

    飛行速度も進化していて、「スポーツモード」に設定すると最大で時速72kmと、動きの速い被写体の撮影もこなします。ちなみにPhantom 3 Professionalの最大速度は秒速16m、時速に換算すると57.6km。Phantom 4がいかに速くなったかわかりますね。撮影目的で購入した人も、ドローンレースに近いスピード感を味わえるという嬉しい特典(?)でもあります。

    フォルムの変化もあります。ハイスピードな飛行に耐えられるよう、前モデルに比べてボディはより滑らかな流線型に。熱を効率的に逃がすため、プロペラのモーターは外気に触れるようになっています。

    プレオーダーはすでに始まっていて、3月15日以降に順次発送予定です。

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    image by DJI

    source: DJI

    Bryan Lufkin - Gizmodo US[原文

    (Aska T.)