アメリカでは風力発電がどんどんと増えています。2015年にはあらゆるエネルギー源の中で一番多くの電力供給増となりました。
アメリカ風力エネルギー協会(American Wind Energy Association)が発表したところによると、去年新たに設置された風力エネルギー容量は8.6ギガワット。これは約1900万家庭に電力を供給できる量だそうです。他のエネルギー源の増加幅と比べてみますと、新規設備による太陽エネルギーの容量が7.3ギガワット、天然ガスによるエネルギー容量が6ギガワット。風力発電の増加っぷりがよくわかりますね。
アメリカ風力エネルギー協会のCEOであるTom Kiernanさんは次のように述べています。
風力発電のコストは過去6年間で2/3まで削減されていて、これが風力発電の成長を牽引しています。今では風力が新世代エネルギーとして最も低コストなものになっています。米国の二酸化炭素排出量を減らすために最も大規模で早く、安い方法の一つとなりました。また電力部門のコスト削減にとっても低コストなソリューションとなっています。
かといってアメリカが一気にクリーンなエネルギー供給の目標を達成したわけではもちろんありません。米国エネルギー省が2030年までに達成しようとしている風力エネルギー供給は全体の20%。デンマークなどでは国の電力需要を超えるエネルギーを風力で生み出しています。
それでも風力エネルギーの増加がクリーンなエネルギー供給に向けて追い風となっていることは確かですね。
...あ、
追い風...(ドヤ顔)
image: majeczka/shutterstock
source: American Wind Energy Association
Bryan Lufkin - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)