IoT、一気に加速?
本日、グーグルはIoT(Internet of Things=モノのインターネット)に最適とも言えるデベロッパー向けOSを発表しました。名前は「Brillo」。 Nestのエンジニアによって作られたこのAndroidベースのOSはとても合理的で、 モノどうしで通信できるようになっています。スタンダード版となる、一般ユーザー向けは「Weave」です。
Brilloがあれば個々のスマート家電をつなぐことができるでしょう。スマートロックから、スマート電球、Nestのようなサーモスタットまで、家じゅうのモノが互いに意思疎通することができます。だから、このBrilloのスタンダード版には「Weave」(=共通言語)という名前がつけられたんですね。
今回のカンファレンスでのBrilloの登場は予想されていたことでしたが、Weaveというスタンダード版の存在はデベロッパー達にとっては特に大きな意味を持つのではないでしょうか。グーグルがIoTの世界を力を強めつつあるAndroidでコントロールしようとしている何よりの証拠だからです。
もちろんグーグルだけがIoTの勢力というわけではなく、ZigbeeやZ-Waveもそこそこやってますし、Winkのように特に一般ユーザーに配慮したシステムも存在します。ただ彼らが期待外れに終わってしまった感は否めません。でも今回のは、グーグルがWeaveを引っさげて、アップルのHomeKitに挑もうとしている…まさに王座決定戦って感じに見えますね。
どちらがIoTを制するのか…2015年末には完成している予定らしいので、楽しみに待ってましょう。
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(斎藤真琴)