単純な疑問だけど、気になったら止まらない。
いつ使っても最強としか思えないんです。「Shazam」と言えば、ヒット曲から知らない曲まで、聴こえる音楽を一瞬で見つけて自慢できちゃう便利な音楽発見アプリ。全世界でユーザー数が1億人を超えるほどのモンスターアプリなんですが、いつの間にか世間では競争相手に包囲網を敷かれているようなんです。
グーグルは「Google Now」に音楽認識機能を追加。Facebookも自動で聴いている音楽のIDを見つける機能を公式アプリに加えました。さらにアマゾンも自社開発のスマホ「Fire Phone」に音楽・動画発見機能Fireflyを搭載するほど、どの企業も音楽を認識する機能に対する入れ込み方は加熱するばかり。
皮肉なのはどんなに大手企業が頑張っても、Shazamの勢いには追いつけてないこと。Shazamは昨年iOS 8でSiriと連携し始めたことも、iOSユーザーにとってはちょっとしたニュース。Siriを起動してホームボタンを押しながら流れている曲名をSiriに尋ねると、答えを教えてくれます。
Shazamは去年Macアプリでもリリースしました。アプリ、OS、デスクトップにも機能を広げたので、今後は利用シーンが違う時でも役立ちそうですよね。そして、ますます開く他社との差をさらに拡げるのは、Shazamに好意的なアーティスト達の存在です。アメリカ中が注目するスーパーボウルのハーフタイムショーに出演したブルーノ・マーズを始め、リンキン・パーク、コールドプレイもShazamを使った現代的なプロモーションに取り組んできました。「この曲何?」の単純な疑問の答えが見つかった時の楽しさはまさに世界レベルで共通していることですね。
そんな世界的なクリエイター達からも注目されるShazamの活用法は、徐々に日本にも押し寄せてきています。
日本のワーナーミュージック・ジャパンは、積極的にShazamとのコラボに取り組んでいる企業。そのワーナーさんからシンガーのマット・キャブがShazamを使った企画を開始するとのこと。彼の最新シングル「Come Back」をShazamで認識させて、アプリ画面上の「共有ボタン」をクリック。Twitterを選んでハッシュタグ「#MATTCAB_SHAZAM」を入力して投稿するだけで、投稿者の中から抽選でライブイベントに参加できるチケットが当たるとのこと。この企画、邦楽アーティストがShazamとコラボするのは初めてらしいですよ。3月2日(月)から8日(日)までの短期間ですが、興味のある方はワーナーミュージック・ジャパンのサイトを是非。
勿論、アプリを使ってもいいし、Siriでもデスクトップでも対応していますよ。そして、今月正式発表が噂される「Apple Watch」でもShazamの音楽認識機能が搭載されることを願うばかり。もう腕をかざすだけで曲を教えてくれるようになる日も近いかもしれませんね。
source: ワーナーミュージック・ジャパン
(鴻上洋平)