時代に逆行する斬新さか……?
いまやマウス操作のみならず、クリックしたい場所を指先でダイレクトにタッチするUI(ユーザーインターフェース)がますますスタンダードになってきていますが、そのいずれも使うことなく、あえて全操作をキーボードのみで行なえるようにする新ブラウザ「Vivaldi」が姿を現わしてきましたよ!
今回、Vivaldi Technologiesが実装する「Spatial Navigation」と呼ばれるキーボードオンリーのUIは、このほどWindows/Mac/Linux向けにテクニカルプレビュー版を公開したVivaldiの一面に過ぎません。今後、ブラウザにメーラー機能が統合されたり複数デバイスで同期されるなど、なかなか仕上がりが楽しみなブラウザのようですね。
なお、上記の新機能は、いずれもテクニカルプレビュー版ではフル装備されていないものの、とにかく速くて軽いブラウジングスピードと、サイドパネルから登場するアドレス帳やメモ機能、複数タブを一括でまとめられる「タブスタッキング」機能などなど、現時点でも十分にテスト利用可能となっています。またVivaldiは、グーグルの「Chrome」などと同じ、Blinkエンジンを採用するChromiumベースのブラウザとして開発されているみたいですよ。
実はVivaldi Technologiesの創設メンバーには、あの「Opera」ブラウザを生み出したOpera Softwareの元CEOのJon S. von Tetzchner氏の名があり、どことなくOperaを思いださせるデザインや、高速ながら多機能なブラウザの開発を目指すコンセプトなど、全盛期のOperaを彷彿させるものもありそうです。これからどんなふうにOperaを超える新ブラウザとして発展していくのか、まずは正式版のリリースが待ち遠しいところですね~。
Sean Buckley - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)