インド人の目は思った以上に肥えていた…
Android対抗でサムスンが独自開発したOS「Tizen」。その世界初のスマホ「Z1」がインドでついに発売!…と思ったら、早速インド人から「カメラがショボい」だの「アプリがない」だのとブーイングが巻き起こっていると、中国メディアとロイターが伝えています。
最近市場シェアに翳りが見え始めているサムスン。ここは世界第3位のスマホ市場インドで1万円スマホをバーンと売り出して巻き返しを図りたいところ!なのですが…
「メインカメラが315万画素、フロントカメラは30万画素。これではまるで2010年のスマホだ」
「Android Oneと比べると、Z1がいかにヘボいかがわかる」
(愛妻にスマホを買いにきたムンバイの映画監督Ahmed Sheikhさん)
なんて言われてますよ。
因みにAndroid Oneというのは、グーグルがインド携帯メーカー3社と組んで出してる低価格スマホのことですね。そっちの方が全然いいと。この辺は国内ブランドびいきも少しはあるのかなぁ…。
確かにTizen対応アプリはまだ約1000種しかありません。AndroidとiOSが100万種以上あることを思うと、ゼロが3つ足りない…そのうちAndroidアプリも使えるようになるって話もありますが。
92ドル(1万円ちょい)の価格を少しは評価してよって思いますけど、IDCのアナリストは「一番安ければいいってものでもなくて、消費者が求めているのはスペックだ(キリッ)」とロイターに語ってます。
インドは人口12.5億人で、1万円切る携帯がシェアの半数近くを占め、スマホ利用者はたったの10%。このとてつもない乗り換え需要を見込んで、スマホがなんと280ブランドもある激戦区(いつの間に…)。
今月はマイクロマックスが対抗機種YUREKAをアマゾンのタイムセールにかけ、ものの数秒で2万5000台を完売したニュースにすっかり話題を攫われてしまった格好です。
パイも大きいけど、壁も分厚いぞ、インド。
source: Reuters, Searchina, ET
(satomi)