既存のカセットテープがそのままセットできるならありかも。
音楽オタクのJeremy Bellさんが冒頭の動画でデモを行っているのは、自身が発明した「ScrubBoard」。こちらは、レコードを扱うかのごとくカセットテープを両手でスクラッチできる機材となっています。
ScrubBoardの製作にあたり、Bellさんはプレイヤーからテープヘッドをはずして長いケーブルの先に取りつけました。平らな板に貼りつけたオーディオテープをテープヘッドをこすると音が再生されるんですが、前後へリズミカルに動かすとレコードをスクラッチしてるような音になりなります。
ScrubBoardの特長は色々あるんですが、そのうちの一つは、音を切るときにクロスフェーダーを使わなくていいこと。指を持ち上げるだけなので両手で同時にスクラッチし放題です。また、プロがミキサーのキルスイッチを使って超高速カッティングするような音を出すために、Bellさんは今回、10セントコインと洗濯バサミを使ってそのシステムを編み出しました。
いまの実現方法はまだ実用的なソリューションではありませんが、だとしても色々な機材や膨大な経験がなくてもいきなり超リアルな効果が得られるのは、なにげに嬉しいかも。もちろんまだ完璧なアイデアではないので、BellさんはKickstarterの企画を立ち上げ、よりユーザーフレンドリーで、かつ製品としてのクオリティを担保できるように挑戦中です。
ちょっと残念なのは、一番安い早割モデルの予約が300ドル(約3万円)かかること。基本プロトタイプよりも可能性が広がる機材だと分かっていても、高く感じる人は少なくないかもしれません。でも、300ドル払うかどうかは別として、自分のアイデアを実現するクリエイティビティはやっぱり賞賛に値しますよね。
source: Kickstarter via Jeremy Bell、Fact
Mario Aguilar - Gizmodo US[原文]
(Rumi)