スマホはセンサの宝箱や!
今まさに手に持っていたり、ポケットに入っていたりする皆さんのタブレットやスマートフォンには、さまざまな情報を検出する「センサ」が搭載されています。種類によって差はありますが、ほとんどのスマートフォンにも共通して搭載されているのは、カメラを始め傾き・角度・速度を検出する「ジャイロセンサ」、光の強度を検出する「光センサ」などです。これらのセンサ、実はゲームする時に使われたり、画面の明るさを自動的に調節したりと気付かぬうちに役立っています。
スイス・ジュネーブにある芸術大学であるローザンヌ大学(ECAL)の学生Marc Duboisさんはそれを最大限に活用し、パソコン内のゲームを操作するための「ゲーム・コントローラ」に活用しようとするプロジェクト「OpenControllers」を立ち上げました。
OpenControllersは、球と円錐、立方体の3つの入れ物にiPhoneを入れることで、パソコン内のゲーム・コントローラとして使用できるようにするものです。それぞれの入れ物の説明書は、IKEAの家具を組み立てるための説明書に似ていて、その簡単で取っ付きやすい特徴を示しているようですね。
球の入れ物は3次元の動きの情報を扱う「ジャイロセンサ」を利用したもので、ゲーム内のオブジェクトを転がしたり傾けたりすることで、目的地を目指します。円錐の入れ物は「光センサ」を利用し、上からライトを当てることで光の当てられている方向や強さを判断し、ゲームの中に反映します。最後の立方体は「ジャイロセンサ」を利用し、箱を転がすことでゲーム内の立方体を動かします。
マイクロソフトの体の動きや奥行きを判断する人気のセンサ内蔵デバイス「Kinect」など、さまざまなセンサを搭載したインターフェースが溢れていますが、今手元にあるものを利用しようとするのはとても賢い方法だと思いませんか?
source: Vimeo, Fragment.in via Co.Design
(徳永智大)