最近、タンジブル・インターフェースを使ったガジェットについてはよく耳にしますよね。一方、タンジブル・インターフェースを使った音楽についてはどうでしょう? スウェーデンのデザイナーPer Holmquistさんが制作した「Beat Blox」は、まさにそんな作品です。
Beat Bloxは、小さなブロックを置いた場所によって色々なビートを鳴らしてくれるターンテーブル。Beckmans College of Designの卒業制作として作品を制作したHolmquistさんは、自身のWebサイトでこのプロジェクトについて「前提知識がなくても自由な創作表現ができるインタラクティヴ・ミュージック・マシン」だと説明しています。
さて、これはどうやって動いているのでしょうか? Creative Applicationsによると、各マシンの木製アームには5つのデジタル距離センサーが仕込まれています。これらのセンサーはブロックの位置を解釈し、そのデータをArduinoベースのシステムを経由して受け戻し、プリプログラムされたある韻律学に基づいて音楽を生み出しています。
残念ながら、今のところそれ以上のことは分かっていません。でも、正直こういうシステムは、その面白さを説明する仕組みを詳しく知る必要もないかと。卒展でとりとめもなく即興演奏を楽しむ人々の姿は、こちらの動画でどうぞ。
ちなみに米ギズモードのコメント欄でAiwaz418さんが紹介しているのは、タンジブル・インターフェースの電子楽器「Reactable(リアクタブル)」。光る円盤の上に色々な種類の透明ブロックを置いていくと、その模様や向き、中心からの距離感やブロック同士の距離感に応じて音が変化していくというシンセサイザーです。
ソフトウェア「reacTIVision」がオープンソースで公開されているので、この仕組みを使ったシンセは自作できますよ。
source: Creative Applications, Per Holmquist
Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文]
(Rumi)