サメにとっては、ぱっと見魚っぽいらしいです。
海底に光ファイバーケーブルを敷くのって、それだけで壮大な事業です。自社で海底ケーブルを持っているグーグルが今、そのうち数千マイル分を追加で補強せざるをえないことがわかりました。お腹を空かせたサメが、世界の大事なケーブルをランチ代わりにしているからです。
海底ケーブル補強プロジェクトについては先週、Google Cloud Roadshowというイヴェントで発表されました。グーグルは10万マイル(約16万km≒地球4周!)以上もの専用光ファイバールートを世界中にはりめぐらしているのですが、その一部の傷ついた部分が対象となります。グーグルのクラウドチームプロジェクトマネジャーのDan Belcher氏は、ケーブルを「ケブラーのような素材」でコーティングして補強する予定だと語りましたが、それ以上詳しいことは明かされませんでした。
でもどうしてサメがケーブルを食べようとするんでしょうか? Network Worldでは、oAfricaによる「ケーブルから出る電子インパルスが、サメのエサとなる生き物が出す電流に似ているせいではないか」という仮説を紹介しています。
短距離の地上ファイバーや昔ながらの銅線ケーブルでは、知覚できるような電磁場をケーブルが出すことはなかった。が、海底ケーブルは海底のリピータに高電圧を伝える必要があるため、ケーブル沿いや周辺に電場・磁場が生じてしまう。…[略]…サメの中には、その電場を苦しむ魚から出るものだと勘違いしてケーブルを食べようとするものがいるのだ。
ケブラーみたいなコーティングをしても電場が出なくなるわけではありません。でも従来よりはるかに堅牢になることで、グーグルにとってもサメにとっても、安全なケーブルになることが期待されています。
source: Network World via The Guardian
Ashley Feinberg - Gizmodo US[原文]
(miho)