戦後の平和憲法で戦争放棄した日本が先月、集団的自衛権行使容認を柱とする閣議決定を行って、まずやったのが…ドローン調達です。
1機や2機じゃありませんよ。半端ない数のドローンを買うんです。
なんだかんだ言って日本は軍事力ありますけど、同盟国の援護ができるようになった途端、無人機をしこたま買い込むなんて興味深いですね。
軍事情報大手IHSジェーンズが明らかにしたところによると、日本は向こう10年間でドローン(UAV)航空隊プログラムへの投資を300%増やし、30億円投じる予定とのことです。それが本当なら、日本は今や世界最速成長中のUAVプログラム保有国ということになります。
IHSジェーンズの軍事アナリストは匿名でQuartzにこう語っています。
「われわれの予想では、北朝鮮の核攻撃および中国の軍事力増強の脅威に備え、彼ら(日本)は2014-2023年の間に、ミサイル探知用UAV複数と無人偵察機グローバル・ホーク3機を製造する見込みだ」
「日本は持ち前の設計&開発のケーパビリティを急ピッチで高めており、2020年度がくる前に目標を達成してしまうかもしれない」
もちろん日本のドローン補強を後押ししているのはアメリカです。5月には青森三沢基地に米軍が無人機「グローバル・ホーク」を2機暫定配備し、中国・北朝鮮を怒らせてもいます。上の写真は、2機のうち1機を撮ったもの。
言うまでもなくこれは偵察用ですが、中国との尖閣諸島問題、北朝鮮の政情不安が悪化すれば、日本としてもさらに踏み込んだ軍事化は避けられない可能性もあります。
専門家の間からは「将来この空域でドローンの小戦闘が起こる確率は”極めて高い”」と指摘する声もあがっています。
人がどう関わってくるのかは未知数ですが、全面ロボ戦争というだけでも充分怖いですね。
source: Quartz
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(satomi)