世界で最も速いネット回線は、北極圏の僻地の島にある

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世界で最も速いネット回線は、北極圏の僻地の島にある

ビョルンダーレンに行ったことありますか?

行ったことどころか、その名を聞いたことがありますか? ほとんどの人はないでしょう。これは北極圏スヴァールバル諸島にある町の名前。国でいうとノルウェー。たぶん、人口よりも北極熊の方が多いのではないでしょうか。が、この誰も知らないような町に、ものすごく速いインターネットがあるというのです。ノルウェー国内では最速地域の1つにあたります。

何故か? ブロードバンド企業は、スヴァールバル諸島を、いわゆる新インフラのテスト地域と見ています。スヴァールバルでのネットスピードは、ノルウェー国内の他の地域と比べて、なんと10倍から20倍も速いのです。ネタ元のウォール・ストリート・ジャーナル紙では、そんなビョルンダーレンに住むSvein Nordahlさんの話を紹介しています。

テック好きのSveinさんは、ブロードバンド企業であるTelenorが、スヴァールバル諸島の他の町に新たな設備投資をしようとしていることを聞きつけ、1人でとある運動を開始します。その運動とは光ファイバーブロードバンドと4Gモバイルネットワークを、このビョルンダーレンという小さな町に誘致しようというもの。

運動を通して、42人の署名を集め提出。Telenorも了解し、なんとSveinさん自身でケーブルを町まで引っ張っていっても良しと許可をとります。町の人々と協力し、ケーブルのための溝を掘り、自分達で本当に設備をインストールしてしまいました。その結果、この小さな町は、世界でも有数の(ノルウェーでは他所より10倍速い)ネットスピードを手に入れたわけです。

いやはや、ネットへかける情熱は素晴らしいものです。

image by Thinkstock

source: Wall Street Journal

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(そうこ)