ジョブズ伝記映画「Jobs」予告編の感想を、ウォズニアック氏にインタビュー(予告編動画あり)

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ジョブズ伝記映画「Jobs」予告編の感想を、ウォズニアック氏にインタビュー(予告編動画あり)

自分も出てくる映画ですから。

週末に公開になったばかりにの映画「Jobs」の予告編動画。さっそく米Gizmodoが、ジョブズ氏をよく知る人物、共にアップルを創ったスティーブ・ウォズニアック氏に直接インタビューしています。さて、ウォズの感想は?

■ジョブズ氏の人柄について

映画で、スティーブがアップルに大きな失敗(Apple III, LISA, Macintosh)を招いた主人物の1人としてではなく、まるでみんなから理解されなかった聖人のように描いているのにはちょっと違和感があるな。当時は、ジョブズが潰そうとしていたApple IIから利益を得ていたわけで。もちろん、大きな失敗を経験するのもいいものだけどね。Macintosh市場は、彼がアップルを去った3年後に、彼自身が軽蔑していた人間の多大な努力の末に作られたもの。

アップルに復帰した時のジョブズは、いわゆる僕たちの頭にある聖人で神のようなジョブズだった。Apple IIのような素晴らしいプロダクト、iTunesストアやiPod、アップルストアやiPhone、iPadなんかを作っていったんだね。この時の彼は別人だった。より経験豊富で、より思慮深く、今後のアップルを運営していく力があった。

まぁ、この後年のジョブズがアップル初期にいてくれたら良かったな、と思うことはあるよね。

■周りのキャラクターについて

最初に見たプレビューと違って、自分の描かれ方はまぁまぁだと思う。

スカリーやマークラは、嫌な奴にみせようとしてるのか、そういう方向にかなり大げさに描かれているよね。本当は、彼らだってスティーブと同じようにコンピューターに高い理想をもってチームを率いた人達だったんだけどね。

映画全体については、ウォズはかなりオープンな感想。シーンによって意味されることが正確ならば、様々な人がエンターテイメント/インスピレーションとして作品を作るのはOKだと、コメントしています。もちろん、予告編だけでなく、映画全体を見ないとなんとも言えないと締めくくっていますけれど。

初期のプレビューを見たウォズのリアクションは「全然違うじゃん、キャラクターも似ても似つかない描かれ方じゃん。」と批判的だったので、予告編までにかなり修正が加えられたのでしょうね。タイトルも「jOBS」から「Jobs」とよりシンプルになりましたし。

もちろん、予告編というのは映画のいいとこ取りなのでより良く見えるもの。本編公開が楽しみなような不安なような。

そうこ(JESUS DIAZ 米版