4月20日(土)に日本で発売されるウェアラブルガジェット「Jawbone UP」。
こちらの記事で説明会の様子をレポートしましたが、実際に使ってみてわかったことも多かった! なのでレビューをお届けします。
これって何?
ライフロガー、ウェアラブルガジェットなどと呼ばれるジャンルの製品です。
記録をとれるのは運動(MOVE)、睡眠(SLEEP)、食事(EAT)、感情(FEEL)の4つ。感情で記録できるのは気分の浮き沈みくらいですが、ほかの3つはかなり多様なデータをとれます。
運動なら歩数・距離・消費カロリー・エクササイズとアクティビティなどを計測可能。睡眠では睡眠時間・浅い眠りと深い眠りの比較・睡眠中に起きた回数など、食事ではバーコードのスキャンやデータベース検索などで飲食の記録が可能です。
デザイン
「Jawbone UP」のハードウェアにはステータスを表示する2つのLEDライトがあるだけです。よく言えばシンプルなデザインも見ようによってはヘビみたいな気も。ハードウェアのデザインは好き嫌いがあるかもしれません。
それから、S・M・Lの3サイズあるんですが、あまりバッファがない感じ。手首の幅と外周の長さはこちらのPDFを実寸大で印刷して確かめてから選んだほうがよさそうです。
アプリの出来は?
UPのデータはスマホアプリのみで閲覧可能でPCからは見られませんが、スマホアプリはかなりいい出来です。グラフィカルで自分がどれだけ活動・睡眠・食事しているかが一目でわかるし、UPを使っている友人のデータも見られるのでやる気を持続できます。
ハードウェアで余分なものをそぎ落としている分、ライバルといえるNike FuelBandやfitbitよりもソフトウェア面は小回りがきいていると思いました。
睡眠関係が充実しているのもUPの特長。浅い眠りの時にバイブレーションで起こしてくれる「スマートアラーム」機能と、25分〜45分の間で最適なタイミングで起こしてくれる「パワーナップ」機能。両方とも試してみましたが、いやな感じがせず起きられました。
食事を記録するのは多少手間ですが、UPのある生活は今のところ確実にメリハリを与えてくれていると感じてます。
仕様
重量:19〜23グラム素材:医療用の低刺激性TPUゴムバッテリー:80分のフル充電で最長10日間作動同梱品:クイックスタートガイド、保証書、USB充電ケーブル対応OS:iOS 5.1以上(AppStore)、Android 4.0以降(Google Play)※ただし、Androidアプリは現在のところ英語のみ
カラー:オニキス、ミントグリーン、ブルー、ライトグレー価格:1万3800円(税込)良いところ
高い防水性能。水泳はダメだけど、雨、水しぶき、汗、シャワーはOK。ということでガンガン霧吹きかけてみました(トップの画像もその時のもの)。もちろんその後も問題なく動作しています。最長10日間持つバッテリーとこの防水性能をあわせれば、同期と充電以外は本当につねに身につけていられます。残念なところ
それは「キャップをすごくなくしそう」ということ。UPは3.5mmのヘッドフォンジャックを充電および同期で使うんですが、まぁなくしやすそう。それはJawboneもわかっているようで、オンラインでキャップのみを購入することができるようです。でもどうしてもここは改善して欲しい。
あと、これは自分がクリップ型のfitbit oneを使っていたからなのかもしれませんが、腕にはめていると違和感があります。特に顕著なのがキーボードの打鍵時。パームレストにちょうどUPが当たるのでついつい外してしまいたくなります。
買いなの?
こう言ってしまうと身も蓋もないですが人によります。
PCからはデータの閲覧ができずスマホのみに対応という点と、そのハードウェアデザインは気になる人もいるはず。自分の場合は前者はOK、腕にはめる違和感から後者はNG。これでマイナス1つ星。さらに万人がそうであろう「キャップなくなりそう問題」でマイナス0.5星。よって星の数は3.5としました。
ですが、人によっては両方OK、両方NGという場合もあるでしょう。「Jawbone UP」は非常に割り切ったガジェットです。その割り切り方が自分と合うならば、UPはきっと生活を変えてくれるのではないでしょうか。
Amazonでは最初から9%オフの1万2544円で販売中。心の琴線に触れた人は「買い」なガジェットですよ。
(松葉信彦)