何気ないポストが、チリも積もればプライバシー。
上の動画では、軍事技術企業のRaytheon社がそのオンライン・ストーカーツールを見せてくれています。任意の人物をピンポイントで追いかけ、その人がいつどこにいそうか予想も可能です。これは先週まではトップ・シークレットでしたが、この動画でリークされてしまいました。発見したのはイギリスのGuardian紙です。
Raytheonが作ったこの技術は名付けて「Riot(Rapid Information Overlay Technology、高速情報オーバーレイ技術)」。FacebookやTwitter、Foursquareなどのソーシャルメディアのポストからロケーションタグや画像のExifデータなどを抽出して、対象となる人物の生活を詳細に描き出します。
使っている情報そのものはFoursquareのチェックインとかFacebookのポストだけで、個々に見れば大した情報ではなさそうです。でもこれらを一定期間分集めて曜日や時間別に集計したり、地図にマッピングしたりするとまったく違う見え方になります。場合によっては、動画に出てくるように「月曜日の朝6時台にジムにいる可能性が高い」といったことがわかってしまいます。写真で顔を確認したり、どんな友達がいるかを探ったり、彼らがどんな場所で会うかを予想することもできます。
Raytheonいわく、この技術にはまだ販売実績がありません。が、すでに2010年に米国政府にこの技術の一部を供与しているそうです。平均的日本人には影響ないものと思いたいですが、どうなんでしょう?
[Guardian]
Gary Cutlack - Gizmodo UK(原文/miho)