自分の体重を気にする人って多いですよね。そして、そのほとんどは「やせたい」と願う人たちばかり。肥満はまるで悪魔のような扱いを受けています。まあ、たしかに肥満だと健康的なリスクも高まりますからねー。
では、ここで問題。やせている状態ってどのくらい健康なのでしょうか?
カリフォルニア大学デービス校が発表した最新の調査結果によると、なんと「やせ型」は「深刻な肥満」よりずっと危険だということが判明したそうです。調査チームの一員であるアンソニー・ジェラント教授は、以下のように説明しています。
「やや肥満、あるいは肥満の人は死亡リスクが高まると一般的に信じられていますが、これは事実ではないと思われます。6年間におよぶ評価検証を行った結果、死亡リスクが高まるのは深刻な肥満の人のみであることが分かりました。」
ジェラント教授のチームは、あらゆる世代のアメリカ人・約51,000人のデータを過去6年間にわたって収集。分析の結果、BMIが「やせ型」の範囲にある人は「ふつう」の人より死亡リスクが2倍もあることが分かりました。さらに「深刻な肥満」は「やせ型」よりも安全だという結果まで出ているとか。ちなみに「深刻な肥満」の死亡リスクは、「ふつう」に比べて1.26倍にとどまるそうですよ。
ちなみに、BMIは身長や体重が突出している人を適切に計測できないという見方もあるようですが、それでも「健康のためにダイエットしたつもりがむしろ死亡リスクを高めている」という結果は事実。ちょっぴり心あたりのある人は、とりあえずグラスゴー大学で開発された健康ピザを食べてみるといいかもしれませんね!
[Journal of the American Board of Family Medicine via The Register]
Jamie Condliffe(Rumi/米版)