物理学史上最大の発見に成功か?
ヒッグス粒子、またの名を「神の粒子」。物理学の標準理論の基礎を担う粒子の中で、唯一存在が確認されていない粒子です(詳しくはこちら)。2011年12月にそれが「垣間見えた」と発表されてから約半年が経っていました。が、UK Telegraphによれば、ヒッグス粒子を発見すべく大型ハドロン衝突加速器(LHC)をガンガン回してきたCERNが、ヒッグス粒子の存在を発見したと7月4日に記者発表するようです。もしそうなら、物理学史上最大の発見・発表になります。
UK Telegraphでは、その発見は「4σ(シグマ)レベル」のものだろうと伝えています。それはつまり「ヒッグス粒子は、99.99パーセントの確率で存在する」という意味になります。
ヒッグス粒子は、すべての素粒子との相互作用によって万物に質量を与える存在だと考えられています。原子も物質も、そして宇宙全体も、ヒッグス粒子がなければ質量を失い、ばらばらになってしまうという考えです。理論物理学の多くの部分は「ヒッグス粒子は存在する」という考え方のもとに成立していて、その存在の有無は宇宙論も含めてさまざまな理論に大きな影響を与えます。そんな7月4日の発表、何が語られるのか...わくわくですね!
Adrian Covert(原文/miho)