レストランで、騒音に負けないように叫ぶ必要がなくなりました。
ライブと即興演奏で有名なロックバンド、フィッシュ(Phish)の元マネージャー、ジョン・ポールスカ(John Paluska)さんは現在レストランのマネージャーをしています。彼がMeyer社と組んで新しくオープンさせたのがノイズキャンセリング技術を駆使したレストランです。
メキシコ料理レストランComalは、スピーカー、マイク、iPad、音を減衰させる板を組み合わせて、すっごくうるさくも、すっごく静かにも、レストランを思いのままの音量の音で満たすことができるようにしました。ザ・サンフランシスコ・クロニクル紙によると、このシステムは反射音をコントロールしていて「静かすぎる」と感じたら周囲の雑音がより聞こえるようにし、「騒がしすぎる」と感じたら音が聞こえないように調節するのだそうです。
システムを実現するために、123個のスピーカー、サブウーファー、マイクなどがレストランには設置されていますが、その多くは壁に飾られた絵や写真などの装飾に擬態しています。スピーカーは装飾に組み込まれ、ダクトは繊維ガラスに覆われています。
ポールスカさんはレストランを見回りながら、その全てのコントロールをiPadで行っています。エリアによって残響の多さにバリエーションをつけていて、現在ではバーエリアではダイニングエリアよりも若干ざわめきが強いようにしています。しかし、「レストランのどこでも快適に会話を楽しめる」音量に設定してあるそうです。
この音響システムを導入してみたいと考えたレストランオーナーのみなさま。費用はレストランのサイズによって、1万ドル〜10万ドル(80万円〜800万円)だそうです。うるさいという苦情があってお悩みならば導入を検討してみてもいいかもしれません。にしても80万円〜800万円って幅がありすぎて、参考にならないですね。
ADRIAN COVERT(原文/mio)