愛と喜び、まさにその名にふさわしい神々しい姿!
昨日ISS(国際宇宙ステーション)のダン・バーバンク司令官が地球の約240マイル(386km)上空で捉えたラブジョイ彗星(Comet Lovejoy)の映像です。
ラブジョイは先週、光を放ちながら太陽に急接近し、「もはや衝突やむなし」と思われたのですが奇跡的に生還しました。お陰でこんな神々しいお姿を拝むことができるというわけですね。
彗星の映像に続くデトロイトWDIV-TVとのインタビューで、この姿を目にした時の感動をバーバンク氏はこう語っています。
いつもこの窓から外を見ると、素晴らしい景色が広がっています。スペースシャトルもそう。だけど2夜前に見たものは本当に素晴らしかった。これまで見た中で一番かもしれません。
それはタスマニア上空を飛んでいた時のことです。ちょうど南太平洋のフィリピン上空で嵐があった直後で、時おり稲妻が空全体を明るく照らしていました。
日が昇る直前、地球の表面がブルーと紫の膜がかかったように薄く光ったと思ったら、そこに地平線から10度ぐらいの角度で長い緑のラインが弧を描きながら伸びてきたんです。こちらからは逆さまに見えるんですけどね。で、JEMの影に消えてゆきました。
それは10度ぐらいで、地球の直径あるいは月の直径の20倍ぐらいの長さでした。一体なんなのか見たときは全くわかりませんでした。長く伸びるグリーンの弧です。
後で調べてみたら、彗星だったんです。ちょうど同じ時間にタンザニアで目撃した人がいました。太陽表面から約14万kmを通過したラブジョイ彗星だったんですね。
あれが太陽の影に隠れた時には、天文学者たちも「二度と姿は現すまい、たぶん燃え尽きてしまうだろう」と観念したと思いますよ。でもあんな姿が見れるなんてね。想像だにしませんでした。
あんな素晴らしいものは、そうそう見れないと思いますよ。宇宙から見るのは地球から見るのと違って、視界を遮る大気がない、という利点があります。夕べは100枚ぐらい撮ったので、そのうち映像にしたいと考えていますが、とりあえず興味のあるみなさんのために何枚かお届けしますね。
溜め息が出る美しさ...。全写真はNASAでご覧になれます。
[NASA via Mike Elgan]
BRENT ROSE(原文/satomi)