カナダ大手の電子書籍会社を買収です。その会社とはkobo。日本ではあまりなじみがないですが、カナダ、米国、英国、フランス、ドイツ、豪州及びニュージーランドをはじめ、すでに100カ国以上の国で電子書籍コンテンツを提供しているとか。その買収にかける費用は約3億1500万米ドル(約236億円)という話ですので、気合いの入りようが伝わってきます。
koboの特徴は、小売チェーンと連携して販売チャネルを広げることにあるようで、カナダ・イギリス・フランスでは最大の書籍販売チェーンと提携したり、Walmart、BestBuyなどとも協力関係にあるそう。楽天の持つECサイトのノウハウと融合することでどんなサービスが展開されていくのか、楽しみです。
ちなみに、koboの提供している電子書籍デバイスは上記の通り。FacebookやTwitterを通じて他の読者との交流が可能なものなど、なかなか興味深い端末がそろっています。これらは今後、楽天ブランドで販売される可能性が高そうです。また、上記の端末以外にも、アプリを通じてiOS、Android、BlackBerry、Windows、Mac等のスマートフォンやPCなどからも読むことが可能だとのこと。端末を選ばないというのはうれしいですね。
なお楽天と言えば、この買収についての発表に先駆けて、11月8日には楽天が運営する電子書籍ストア「Raboo」が、ソニー株式会社の電子書籍リーダー「Reader」への対応を開始することを発表したばかり。同時にReader向けに「.book」フォーマットに対応した約8500コンテンツの販売も開始しています。さらには、Readerを購入するとポイントが5倍つくキャンペーンも実施中です。
買収による効果が出てくるのはもう少し先の話になるかもしれませんが、確実に電子書籍の時代がやってきている感じがしますね~。
[楽天×kobo , ニュースリリース(楽天)]
(松葉信彦)