さ、頭の1分体操のお時間ですよ、今日のお題は「ピンク」。
物理学の世界ではピンクなんて波長は存在しないんだそうですよ? あれは人間の脳が勝手に作り上げたものなんだって! MinutePhysicsのひとくち解説(動画上)で詳しく見てみましょう。
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「虹は可視光の周波数の屈折率の違いで生まれる帯」....こう授業で習ったよね。
波長の長い順に「(赤外線)赤、オレンジ、黄、緑、青、紫(紫外線)」だけど、ここにピンクは入っていない...ピンクという光はないんだ。じゃあ、ピンク(マジェンタ[マゼンタ]、フクシア)ってどこから来たの?
実はピンクって赤い光と青(紫)の光を混ぜた色*なんだ。波長の両端を同時に見る(重ねる)と勝手にピンクに見えるのだよ。
虹の光のスペクトルをくるんと円にすると...赤と紫の間にギャップが生まれる。宇宙に存する他の光はすべてここに収まることになってる。ラジオ波、電子レンジの電磁波、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線などなど。
でもこれは目に見えない光(不可視光)だよね...人間の目はこの隠れたレンジ全部ひっくるめてピンクと認識しちゃってるんだ。
光で言うと、ピンクはたぶん「マイナス・グリーン」と呼ぶこともできる。白色光から緑色光を取った残りがピンクだからね!
というわけで、色は光の周波数に対応するんだけどピンクの周波数ってのはない! かわりに人間の脳は光のスペクトルから緑を引いたものをピンクと認識しちゃってる、というわけですね。「どうりで俺の脳内ピンクだと思ったよ」ってそれはちょっと違うと思うんだけど...。
*補:プリズムの赤と青(紫)を重ねるとピンクになるのはニュートンが発見しました。一番長い波長(赤)と一番短い波長(紫)の平均を取ると緑ですけど、人間には緑ではなく、緑を補色とするピンクという色に見えるんです(より詳しい解説)。面白いですね。
SAM BIDDLE(原文/satomi)