ジョブズ公認の自伝『Steve Jobs: A Biography』の発売が11月に決まりましたね!
さっそく表表紙に続き裏表紙も公開になったのですが、これ表裏反対にした方がいいんじゃないかな...むぅ。
フロントを飾るのは、雑誌フォーチュンに2年前に載ったモノクロの顔写真です。毎度実業界にお馴染みの写真。なのですが、お馴染み過ぎませんかね...なんというか、スティーブ・ジョブズが偶像に昇華してしまったかのようです。
...あ、いや、尊敬する人をアイコンと拝み奉るのが悪いって言ってるんじゃないですよ! 普通は結構なことなのだけど、でもこの作り込まれたヒゲ、眼鏡、タートルネック。あまりにも期待通りで毒消し過ぎというか、真面目過ぎっていうか。まるでスティーブ・ジョブズというプロダクトかスポークスマンのようです。ヘンリー・フォードの度量でテクノロジー業界を切り開いた開拓者のジョブズ、ではなく。
あっちのジョブズは裏表紙です。初代Macを抱く20代のジョブズ。煽動者。ドロップアウト。若きジーニアス。この『Steve Jobs: A Biography』はウォルター・イサークソン(Walter Isaacson)がジョブズ本人に40回以上に及ぶインタビューを行い、家族・友人・同僚・同業者らに取材してまとめた423ページの本です。
仮題の『iSteve: The Book of Jobs』のまま売り出されたらどうしちゃいましょーと思ってたので、それはなくて良かった...発売が繰り上がってクリスマス前というのも嬉しいサプライズですよね。
ちっちゃな会社を米国最大の会社にするまでの今のジョブズの話がメインなので、こういう表裏の順序になっちゃうんだと思いますが、Appleとその誕生を支えた男のことを思うとき僕の頭に浮かぶのはフォーチュンの顔写真...じゃないのです。床に座る髪ボサボサの男。その自惚れた目を見るだけで、そのうち世の中ひっくり返しちゃう人だって分かる、そんなイメージ。みなさんはどうですか? (訳者は家の前で車洗って通行人に頭を下げるジョブズとか、お嬢さんのサッカー迎えに行ってパン屋の列に並ぶジョブズがいいなって思います。表紙にはアレか...)
バーンズ&ノーブルで予約受付中。20.40ドル。
[Fortune]