70年前のヒットラーとナチスの写真が含まれたアルバムが見つかったそうですよ。プロが撮ったと思われる写真なのですが写真家は誰だか分かっていません。
※現在は分かったそうです!詳細は下で。
NY Times Lens blogは誰が写真を撮ったのか手がかりを得るために何枚かの写真を公開しています。その中には、ナチスの写真、ぼろ布をまとった囚人が自分達自身の墓のそばに立っている写真、ヒットラーが駅に立っている写真などがあります。最後の方にある、美しい女性の写真は写真家の奥さんではないかと推測されています。このアルバムが公になったきっかけはオークションです。ある72才のファッションエグゼクテブオーナーが4方向バイパス手術の費用のためにオークションに出品しました。彼はこのアルバムを手に入れた経緯を、友人のところで働いている人から借金の代わりに、このアルバムと5万枚のベースボールカードをもらったんだと話しています。
合衆国ホロコースト・メモリアル・チャーチの写真部門ディレクター Judith CohenさんがNY Timesに語ったところによると、「写真を撮ったのはまず間違いなくプロだね。自分が何をしているかよく分かっているよ。PK(ドイツ陸軍所属の宣伝中隊)の写真家の個人的なアルバムの可能性もあるね。」だそうです。
写真家が分からなくても、ちょっと変わった方法でオーナーの所にやってきたものだったとしても、これらの写真は重要な資料です。公になってよかったですね。
[NY Times]
Kat Hannaford(原文/mio)
追記:NY Timesによると、写真家は Franz Kriegerさんだと分かったそうです。彼はオーストリア人で1993年に亡くなったそうです。写真の女性は彼の奥さんのFriedaさんでした。残念なことに、彼女は1944年にザルツブルグでアメリカ軍の爆撃によって2才の娘さんと一緒に亡くなったそうです。