レオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれた Salvator Mundi (世の救い主) という絵があります。美術史の学者によると、この絵には驚くべき柔らかさと上品さがあるそうです。ただ、この絵は何百年もの間、行方不明だったのです。
これは、キリストが世界を祝福している絵です。ただ、17世紀から19世紀の間の持ち主の記録がありません。最初の持ち主はイギリス国王のチャールズ1世、そしてチャールズ2世、それから行方が分からなくなりました。
そして、2年前。美術のディーラーの会社がそれと疑わしき絵をメトロポリタン美術館に持ち込んだそうです。そして今回鑑定の結果、ダヴィンチのモノだと確定したそうです。
美術館に近い人の証言によると、
絵にはひどく重ね塗りがされていました。それで、偽物のように見えました。ボロボロで、汚れていて、ひどい状態でした。今までに何回も技術があまりない人に修復されたようです。修復家がニスを塗った所がグレイになっており、それを取り除くのは大変骨の折れる作業でした。こうして、上から塗られたものを剥がしていくと、オリジナルの絵が出てきました。それはとても繊細な絵で、全員がダヴィンチのものだと認めました。
ということだそうです。15世紀の天才ダヴィンチが、今でも私たちに新しい感動をもたらしてくれるなんてすごいことですね。
Casey Chan(原文/mio)