今秋に公開予定のアップルの新しいiOS 5には多くの新機能が追加されますが、 注目すべき変更点が1つ。
音楽や動画コンテンツを楽しむための「iPod」というアプリの名称が、「Music(ミュージック)」になるようです。
iPadやiPod touchには「ミュージック」アプリとは別に、「ビデオ」アプリがありますが、おそらくアップルは、iOSのそれぞれの端末の仕様を統合しようとしているのではないでしょうか。
しかし、アップルが「iPod」ブランドを徐々に縮小せざるを得ないのは見過ごせません。
約10年前に登場してからiPodは数年間、アップルの主力製品でした。
iPodの成長があってこそ、今のiPhoneやiPadがあると言っても過言ではないでしょう。
しかし自社製品のiPhone然り、便利な携帯端末が登場してきたおかげで、音楽の再生機能は携帯の機能として当然になり、iPodのような端末とわざわざ区別して利用する必要が無くなってきました。
この事を裏付けるかのように、前四半期のiPodの売上は前年比で14%ダウン、一方iPhoneは、前年から約2倍を売り上げています。
iPodの市場は縮小傾向にあるのは明らかです。
(最初のステップとして、iPod classicから引退していく事が考えられるかも...。とりあえずクラシックなスクロールウィールを表した「iPod」アプリのロゴは、iPodの約10周年のタイミングの今年の秋に消えてしまいますね。)
しかし、アップルを象徴する「iPod」という製品は無くなって欲しくない!
iPod touchは今も順調に伸び続けています。
(もしかしたらアップルはブランド名称を変更するということも考えられますけど)
その他のiPodも売上が落ちているとは言え、まだたくさん売れていますし、今後数年間もそうであると思います。
とにもかくも、「iPod」アプリは、アップルの一番重要な製品であるiPhoneの中からはもう無くなってしまいます。
iOS 5では、通知機能が改善されたり、カメラ機能が劇的に便利になったり、いつでもどこでもTwitterができるようになったり、早く使ってみたい新機能が盛りだくさん。
そんな中「iPodがMusicに変わるだけでしょ?」という感じかもしれませんが、これはアップルの今後の製品戦略を示唆しているのではないでしょうか。
[Screengrab: BGR]
mayumine(米版)