一昔前のプロジェクターは、アルミのハードケースで運ぶような大きい機材でした。天吊りにするにも天井を補強しなければならなかったりで、とにかく取り扱いが面倒で面倒で。
しかしaigoの「nano PT6216」は約92×90×36mm・約230gの手のひらサイズ。だからといっておもちゃ的なアイテムではありませんよ。光源にLEDを使っているがゆえの本格的な小型プロジェクターで、光量100ANSIルーメン・101インチまでのサイズを投影可能。1000~2000時間で切れてしまい、交換するには数万円の出費をよぎなくされるハロゲンランプと異なり「nano PT6216」のLEDランプは2万5000時間も持ちますし、消費電力も15Wと抑えめ控えめ。すごいー!
数値ではよくわかんない方はこちらをごらんあれ。左からXperia Arc、nano PT6216、iPad2です。厚みはあれどフットプリントはスマートフォン以下。ごいすー!
microSD、USB(パソコンと接続可能)、HDMI(D-SUB変換ケーブル付き)、アナログinと入力端子も豊富です。
底面には三脚穴も装備。フリーダムなポージングができるミニ三脚が付属かつ、斜め下からスクリーンや壁に投影しても大丈夫なように、台形補正機能も搭載していますよ。
コントラスト比が低め(100:1)ですが、可搬性の高さを考えれば必要じゅうぶん。それになかなか明るいLEDランプを使っているので、外光が入る場所でも使えます。
さすがに室内灯をONにすると厳しいですけどね。でも光量を増やす→廃熱ファンがサイズ・音共に大きくなる→消費電力も増えるetc.と考えると、むしろバランスがいい製品と感じますよ。
解像度はSVGAまでOK。ですからPC用のノベルゲームとの相性も良さそう。もちろん、より高い解像度の信号を入れても表示してくれますよ。
それにiPhoneやiPadと組み合わせて簡易プレゼン用機器として使ってもOK! 明るい場所で使いたい時は、投影距離を5cm(13インチ)~10cm(26インチ)程度するといいでしょう。少人数の会議用にもバッチリです。
それにしてもエッジの効いた小型プロジェクターですねー。メーカーは世界の約100カ国で展開する国際ブランドaigoです。
aigoはヨーロッパで高い評価を得て日本でも商品展開をするようになったそうですが、そのパートナーとして名乗りを上げたのが、おもしろテイストに満ち溢れたアイテムをどっさり扱っているexemodeというのも夢を見させてくれます。
aigo製品としては他にも、ビデオカメラにプロジェクターの機能を搭載(!)した「Cam AHD-X8」などが日本で販売されるそうです。今後も期待できそうですね!
aigo プロジェクター nano PT6216[aigo]
(武者良太)