最初が肝心だったりもしますしね~
このところのスマートフォンブームに乗って、とうとう思い切ってスマホデビューしちゃった皆さまも、もう長年のスマートフォンユーザーながら、最近また新たな別のプラットフォームのスマートフォンへ乗り換えて気分一新しちゃった皆さまも、まずは買ってきたスマートフォンを家に帰ってワクワクしながら箱から出した時点では、そんなに自分仕様に使いこなせる状態ではないと思います。
そもそもガラケーと呼ばれる一般的なフィーチャーフォンの携帯電話とは違って、スマートフォンほど最初がそっけない作りはないかもしれませんよね。名前に「スマート」って付いてるわりには、まったく買ったばかりの君はスマートじゃないよなぁだなんてつぶやきたくなっちゃうことも。機種によったら、初めて電源を入れて立ち上げても、まだ本当に何も使いたいものが入ってないなんてことだって多々ありますから...
ただね、やっぱり決して安い買い物じゃありませんし、携帯電話キャリアとの契約期間の関係もあって、これから大抵は少なくとも2年間は毎日ずっと使い続ける愛用のスマートフォンになるわけですから、ここは初めにしっかりと時間を取って、多少はお金も使いながら、バリバリと自分好みで使えるマシンへとチューンナップ&カスタマイズを終えて、いざ爽やかなるスマホ生活のスタートを切ろうではありませんか!
あくまでもスマートフォン購入後のファーストステップの参考ガイダンスに...という位置づけではありますが、今回ちょっとギズ的にお勧めの保存版解説インフォメーションを全10項目に分けてまとめてみることにいたしました。まさに人生初のスマートフォンユーザーとなる人も、すでにベテランユーザーのあなたも、知っていて損はない基礎知識をどうぞご覧くださいませ。
1. バッテリーの充電スタイルスマートフォンを使い続けて、最初に不満を抱くことが多くなるポイントのトップクラスに挙がるのはバッテリー寿命の短さかもしれません。これまでガラケーユーザーとして、いわゆる従来の一般的な携帯電話を長く使ってきたならば、同じ感覚でスマートフォンを使おうと思うと、えぇ、もうバッテリー切れ? そんな場面に何度も出くわすことになりそうです。日中ちょっと頻繁に使ってみただけで、あれれ、夜までバッテリーが持たなかったなんてケースが多々あり、これが大きなストレスになったりもするでしょうかね。
ただし、そんな気になるバッテリーとの付き合い方が、今後のスマホ生活のカギを握ると思って心して慣れていってくださいね。こんなにすぐに電池がなくなるんだったら、もうコンセントがあるところではいつでもどこでも充電しまくって、可能なら常にフル充電状態をキープしてやりたいぜって気持ちも分かるのですが、そこはグッと我慢! さすがに毎回バッテリー残量がゼロになるまで使い切ってからフル充電まで持っていくという充電スタイルをお勧めすることはしませんが、大してバッテリーが減ってないのに充電回数をドンドンと増やす使い方は考え物です。結局は充電サイクルの関係からバッテリーが死んじゃう時を早めることになりかねませんから...
少なくともバッテリー残量が半分以下まで十分に落ちるのを待ってから充電をスタートするのが得策でしょうし、購入したスマートフォンのバッテリーがなくなっていく時間の感覚を早めにつかむのが最初のステップとして非常に重要ですよ。あっ、あとはフル充電状態になったら、いつまでも充電を続けずに忘れずにコンセントを抜いてあげてくださいね。大切にスマートフォンのリチウムイオン電池を使おうと努めれば努めるほど、長く愛用のマイスマートフォンを使い続けられるのみならず、途中で何らかの理由で手離さないといけない状況になったとしても、高い金額で中古商品として売れる可能性だって出てきますよ~2. アドレス帳の設定やはりここが最大の課題になるかもしれませんよね。特にこれまでガラケーに登録していたアドレス帳データをスムーズに新しいスマートフォンへと移行する作業は非常に困難を極める可能性がありますよ。
まず、もし新しく契約した携帯電話キャリアが何か便利な方法やサービスを提供してくれている場合は、絶対にそれを利用するのに越したことはないですよ。たとえ有料サービスになるとしても、すべて最悪の場合は手作業で打ち込んでデータを移していかなければならない危険性を考えると、もう頼めるものは頼んじゃったほうがいいのではないでしょうか。
海外であれば、GSMケータイでSIMカードに全アドレス帳データが書き込まれていて、まずは古いこれまで使っていたSIMカードを購入したばかりのスマートフォンに挿し、本体メモリーへとデータコピーするなんて方法が一般的に使えたりするケースもありますが、ちょっと日本ではメジャーな方法ではないでしょうかね。
そうなると最後の頼みの綱は「Google Sync」の出番となりそうです。スマートフォンからスマートフォンへの乗り換えの場合、iPhone、BlackBerry、Android、Windows Phone、Nokiaなどなどの多彩なプラットフォームにマルチ対応しているGoogle Syncが素晴らしい威力を発揮してくれますよ。まずはこれまで使っていたスマートフォンでGoogle Syncによってデータを吸い出して自分のGoogleアカウントへと送信が終われば、あとはクラウド環境から新しいスマートフォンにワイヤレスで同期してくれます。クラウドって本当に便利だよなぁと実感できる瞬間かもしれません...
3. メールの設定スマートフォンといえば、通話よりもメールのほうが欠かせない存在になったりするほど重要なメール設定ですけど、これも最初は手間だったりします。購入したスマートフォンのプラットフォームに応じて、この設定作業だけは各メーカーのセットアップガイドに沿って進むしかないかもしれませんね。各種メールサービスの中でも、Microsoft ExchangeやGmailの設定は、本当にスマートフォンごとにまちまちのようですよ。
ただ、覚えておきたいポイントといたしましては、もしも選択可能なのであれば、POP設定ではなくIMAP設定でメールアカウントをセットアップしていくのがお勧めです。これで自宅や会社のデスクトップからでもスマートフォンからでも、ほぼ同じ感覚で自分のメールボックスへとアクセス可能になりますからね。
それから、やはりスマートフォンの魅力はパソコンと同じメールが送受信できることにあるとはいえ、まだまだ3G接続のスピードは遅いですから、いつもいつも大きなサイズのファイル受信なんてしちゃってたら大変です。最初はダウンロード受信するメールサイズを極力小さく10KBくらいに制限しておいて、本当に必要なメッセージだけを後ほど全受信する設定にしておくのがいいでしょうね。
4. カレンダーの設定すでに自分のスケジュール管理にGoogleカレンダーを利用中って方には、新しく購入してきたスマートフォンの予定表に簡単にスケジュールを移せる喜ばしいメリットがありますよ。Androidケータイを使う場合、もう自分のGoogleアカウントを入力するだけで設定完了という超お手軽なステップです。iPhoneユーザーでも「CalDAV」プロトコルを使えば、Googleカレンダーとの同期がストレスなく行なえますよ~
5. マルチメディアの同期これまでガラケーを使ってきた場合、新しくスマートフォンに乗り換えて気づく大きな変更ポイントは、スマートフォンは単体で使うのではなくパソコンとセットで使うという感覚の違いかもしれません。もちろん、とうとうiPhoneだって次なるiOS 5へのアップデートでは母艦となるパソコンの存在が不要になると謳われていますけど、でもやっぱり結局はパソコンに保存された音楽や動画などのライブラリーとスマートフォンの同期という概念が完全に消え去るわけではありませんしね...
つまりは、スマートフォンのマルチメディア機能を満喫する上で、自分のパソコンに保存されたマルチメディアライブラリーとの同期作業は欠かせないでしょう。iPhoneならばiTunes、BlackBerryならばBlackBerry Desktop Manager、Windows PhoneならばWindows Device Centerといった、各メーカーが標準で用意してくれているパソコン向けの同期管理ソフトウェアを利用する方法もありますし、わりと人気が高いのは「doubleTwist」のようなソフトウェアを用いて、プラットフォームを選ばずにライブラリーを移行していく方法ですね。
あとスマートフォンでビデオ再生を楽しみたいって人は、動画ファイルを移す前に、もう1つ少し面倒な作業を終えておく必要があるでしょう。たとえそのままDVDやBlu-rayの再生ファイルをスマートフォンに送れたとしても、さすがに再生環境が十分には整っていないでしょうからね。便利なソフトウェアといたしまして、「HandBrake」などを用いてH.264圧縮のMPEG-4ビデオ形式に変換しておけば、スマートフォンの小さな画面でもサクサクと再生できるようになりますよ!
6. アプリのダウンロードスマートフォンといえば豊富なアプリの楽しみがあります。そもそも買ってきたばかりの状態では、ここがまったく充実していないので、設定なしでは本当につまらない製品ですね。でも、これからドンドンと自分好みのアプリを選んでダウンロードしてはカスタマイズしていく楽しみは、ちょっとガラケーでは十分には味わえなかった新たなエクスペリエンスとなるでしょうか。
iPhone、Android、BlackBerry、Windows Phone 7ともに、各社が標準で用意しているアプリストアーには膨大なるラインナップがそろっており、お勧めアプリの情報なんかもウェブや雑誌、書籍などなどで簡単に入手できると思います。ギズでも役立つおもしろいアプリの記事充実を目指してますしね。ちなみに公式のアプリストアーのみならず、プラットフォームによっては非公式のアプリストアーのほうが内容が充実してる場合だってありますよ。一例を挙げますと、BlackBerryユーザーには「CrackBerry」なる人気のアプリマーケットが存在していて、レビュー情報なんかは公式マーケット以上だなんて好評価もあるみたいですね~
7. ケース・カバーの購入スマートフォンユーザーになって心配なのは、「これはいままでのガラケーよりも本当に扱いに気をつけないと、簡単に落として壊れちゃいそうだな」ってポイントがあると思います。購入してきたままのボディーの状態で使い続ける、いわゆる「裸族」なユーザーもおられるようですけど、やはり安全策として少なくとも四隅のコーナーは保護できるなんらかのケースを購入して装着しておくことがお勧めでしょうね。
ただし、決して高いアクセサリー製品は購入しなくってもいいと感じています。もちろん、俺は見た目にもこだわりたいからなって方は大金をはたいてもらってもかまいませんけど、日本円にして500円前後でも、万が一の時のためのダメージを減らす本体の保護カバーという役目を果たすケースは十分にそろえられそうですからね。
愛用のスマートフォンは可能な限り長期にわたって大切に使い続けたいのはヤマヤマでしょうけど、でも、結局のところは数年で買い換えられる運命にあることに変わりはないでしょう。一般的に2年の契約期間が終わる頃には、そろそろ買い替え時かなってモードになっていそうです。だから、これから数年間だけ一緒に過ごすのに耐えられれば、どんなケースやカバーでもオッケーってことですね。そういう意味では、いくらゴリラガラスで強化ボディーだって言っても、大抵はそのまま使ってると壊れやすいので、手遅れになる前に最初に保護ケースを購入しておきましょう! まぁ、将来的には絶対に落としても壊れないリキッドメタル合金ボディーのスマートフォンが登場してくるのかもしれませんけど...
8. ヘッドフォンの購入スマートフォンが登場して、音楽プレイヤーを携帯する人が確実に減っているのは事実だと思います。いまやスマートフォンこそが自分の最もメインのポータブル音楽プレイヤーだって人は少なくないでしょう。
だから、そんな音楽大好きユーザーには、ちょっと大胆なお勧めかもしれませんけど、その購入したスマートフォンに付属でセットされていたイヤフォンは捨てちゃいましょう! もちろん例外もあるでしょうけど、その付属のイヤフォンが最高の音質で音楽を楽しませてくれるなんてケースは稀ですね。
思い切って付属品なんかとは別れを告げて、ここはちょっとお金を張り込んででも高級なヘッドフォンを購入しに走るのがベストな選択肢ですよ。ちなみにギズ的なレコメンデーションをお伝えしておきますと、高いんですけど「Bowers & Wilkins P5」なんて完璧ですね。さすがにそれは高いやって方には「Shure」ブランドや「mc5」などのラインナップもお勧めでしょうか。スマートフォンのライブラリーからハイクオリティーなステレオサウンドで音楽を聴きながら、自分の決断に酔いしれるなんて満足感あふれる使い方ができますよ~
9. ストレージ容量の確保iPhoneを始めとする一部のスマートフォンでこの選択肢はありませんけど、大抵のスマートフォンには拡張用のストレージスペースが備わっています。代表的なのはmicroSDカードスロットが用意されているスマートフォンですね。
ぜひ購入後すぐにmicroSDカードも同時に本体に挿入して十分なストレージ容量を確保いたしましょう。ギズ的には最低でも8GBのmicroSDカードを購入しておくことをお勧めしますよ。一昔前と比べてmicroSDカードの値段も下がったものですよね。時間的に余裕があれば、ネットオークションを使って激安でmicroSDカードのゲットも可能でしょうね!
10. 予備充電ケーブルの購入最後になりましたが、意外と最も役立つ可能性のあるティップスは、充電用に予備ケーブルをもう1本購入しておくことですね。とにかくバッテリー切れの問題と常に隣り合わせの感もあるスマートフォンなので、いつも充電コードを持ち歩いていたりするんですけど、やっぱりうっかりと置き忘れてきたりすることが多々あります。オフィスに持って行ったら、そのまま忘れて自宅へ戻ってきて充電できなくなっちゃって大慌てしちゃったり...
miniUSBケーブルやmicroUSBケーブルで充電できるタイプのスマートフォンも少なくありませんが、まずはもう1本買いそろえておいて損はありませんよ。iPhoneユーザーだったら予備用のドックコネクターの確保が必須でしょうかね。なくしてしまったりしても、バックアップがあれば安心です。ここはケチらずに最初からしっかりと予備の購入までしておきましょう!
いかがでしたか? あくまでもベースは米GIZMODO編集チームからのお勧め情報ですので、やや海外と日本では事情が異なる点もあったかもしれません。日本国内だと、こんな情報のほうが大切だよってお役立ち情報をお持ちのギズ読者の皆さま、ぜひコメント欄からドシドシとシェアーしたげてくださいね~
Bryan Gardiner(米版/湯木進悟)