かなり期待の新OSになりそうですよ!
まだ実際の正式リリースは来年の話ですけど、このところマイクロソフトからの次期メジャーOS「Windows 8」に関するリーク情報が相次いでいましたよね。現時点ではアルファー版の出来映えでしかありませんが、ただここまでで分かってきているWindows 8の最新情報を総合分析してみると、非常に楽しみな新機能が満載のようです。一部では、これはあの「Windows 95」が世に出たときのような感動のリリースになるなんて超好評価まで飛び出してきちゃってるみたい...
ではでは、これまでに判明しているWindows 8の秘密を一挙に7ポイントにまとめてドドンと紹介しておきましょう。もしやiPadもAndroidタブレットも驚く、パソコンとモバイルシーンを股にかけたWindowsの新旋風が吹き荒れることにだってなるやもしれませんよ~
1. ARMプロセッサーを正式サポート明らかにマイクロソフトがWindows 8でターゲットとして狙ってくるのは、いまだ進出して成功を果たせていないタブレット市場であることに間違いはないでしょう。今年の初めにラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show(CES)でも、スティーブ・バルマーCEO自らが登場して、新たにARMプロセッサーをサポートしつつ、省電力性能のプラットフォーム上でも軽快にサクサクと動くWindowsを披露してくれましたけど、実際にWindows 8では、ARMベースのタブレットでも軽々と動き、しかもバッテリーの持ちも抜群という完成度を期待できちゃいそうですよ。
2. タッチスクリーンへの完全対応先ほどのx86ベースからARMプラットフォームへのサポート拡大と合わせまして、モバイルのタブレット業界へとWindowsが本格進出する上で欠かせないのは、やはりタッチ対応の新ユーザーインターフェース(UI)の改良でしょう。これまでもタッチスクリーンとWindowsの組み合わせはなかったわけではないのですが、とてもじゃないですけど細かなところまで気の利いた使いやすいタッチUIを備えているとは評せませんでしたからね...
でも、もうそんなイライラとはWindows 8からはオサラバできそうですよ。たとえば、ログインスクリーン1つを取り上げたとしても、目に見える大きな変化を感じ取ることができちゃいます。パスワードを打ち込む代わりに、指で特定のパターンをタッチスクリーン上に描くことで起動する仕組みが採用されていますからね!
他にもタスクマネージャーからブラウザーに至るまで、すべてをキーボードやマウスなしにタッチスクリーン上の指先の操作のみで完了できる大刷新されたUIが登場してくることが判明しています。ジェスチャーでの操作をサポートする新たなデザインへと、こうしてまさに一からマイクロソフトが構築し直したUIには魅力を覚える人も多いかもしれませんよ。来年はiPadとAndroidタブレットにWindowsから強敵出現~なんてシナリオが現実のものになっているかもしれませんよね。
3. リボンUIの採用を強化あの「Microsoft Office 2007」から突如採用されて世に飛び出し、これまで賛否両論でもあったリボンUIが、ついにWindows 8ではシステムの根幹となる「Windows 8 Explorer」にまで正式採用される運びとなりそうです。メニューバーやツールバーが使用頻度などに応じて一連のタブに整理されて表示されるリボンの新UIが、とうとうWindows 8では全面採用されてくる感じですかね。
すでにOfficeシリーズでリボンUIを使ってきたものの、どうも自分の思いのままの操作環境を変えられるような気がして好きになれないんだって人のためには、Windows 8でこれまでのようなメニューレイアウトを表示できるオプションも用意されていますが、マイクロソフトとしては、どんどんとリボンUIに慣れてもらい、とりわけ初心者ユーザーにも使いやすいOSとして進化を遂げる上でリボンUIの採用は避けられない選択肢だったのかもしれません。果たしてこの決定のユーザーによる評価はいかなるものに?
4. タスクマネージャーを刷新こちらもタブレットへの本格進出を視野に入れた新機能となりますが、リソースモニターとタスクマネージャーを統合して生まれ変わった「Modern Windows Task Manager」がWindows 8には搭載されて、とても使いやすくなっていますよ。やはり限られたリソースで作業を進めることが求められる環境では、起動中のアプリケーションの管理は欠かせない重要な機能でしょうからね...
Modern Windows Task ManagerのUIでは、これまでのような一見しただけでは、とりわけ初心者ユーザーにはどのアプリケーションが大量のリソースを消費して動作を重くする原因になっているのか分かりにくかったデザインとは異なり、1画面でシステムをスローダウンさせている一目瞭然のアプリケーションを特定して終了させられるようになっています。しかもタッチUIへの完全対応もなされていて、指先のワンタップでスムーズに利用可能ですよ。これは重宝しそうですよね。
5. ブラウザーの統合Windows 8のアルファー版のスクリーンショットからは、なんともシンプルなフルスクリーン表示のブラウザーの情報が伝えられており、これまたタブレットを狙った強化ポイントである様子が見て取れますよ。すでに「Windows Phone 7」のユーザーであれば、このWindows 8に統合されているブラウザーのデザインは、タイル状のUIを駆使したWindows Phone 7のブラウザーと非常に似通っていることに気づくことでしょう。スマートフォンにはWindows Phoneという既定路線は変わりませんが、タブレットからはWindows 8で対応するぞってマイクロソフトの意気込みが感じられますね!
6. クラウドとの一体化すっかり話題になって普及してきたクラウド環境ですが、Windows 8では、クラウドのストレージスペースがOSと一体化している快適さを存分に味わうことができるそうです。マイクロソフトの「Windows Live SkyDrive」に加えまして、ユーザーが他に好んで使っているサードパーティー提供のクラウドストレージサービスでも簡単に統合でき、まるでWindowsのローカルドライブと同じような感覚で、クラウドのファイル管理を進めることができますよ。時代の流れからしても、もはやこういう方向性へと進んでいくのは避けられないのかもしれませんね~
7. USBメモリーにデスクトップ環境を持ち歩いて一発起動可古くはサンディスクの「U3 Smart Technology」として存在が明らかにされ、その後、マイクロソフトとサンディスクの共同プロジェクト「StartKey」として進められていたとされるコンセプトが、ついにWindows 8からは使いやすい新機能として統合され、目に見える形で姿を現わしてきますよ。
「Portable Workspace」という名称のこの機能によって、16GB以上の容量のUSBメモリーがあれば、どこへでも普段から使っているWindows 8のデスクトップ環境を持ち運び、外出先のパソコンに挿し込むだけで一発起動する便利な使い方を堪能できます。これは多くのWindowsユーザーから最も待ち望まれていた機能ではないでしょうかね...
いかがでしたでしょうか? 他にもMac OS Xの「Time Machine」も顔負けの進化した新自動バックアップ機能「History Vault」や超高速起動性能などなど、楽しみな噂が続々と流れてきています。ここまでの情報からすると、非常に期待が持てそうなWindowsへと進化を遂げそうですよね。
もちろんいずれも現時点のアルファー版での搭載が確認されたという話題に過ぎず、最終的に製品版でも実装されるのかどうかは定かではありません。もしかすると大きな期待を持って迎えられた「Longhorn」の数々のクールな新機能が、いざ「Windows Vista」として形になった途端、すっかり影を潜めてしまって失望を誘ったなんて残念な展開に今後は進んでいくかもしれない可能性だってゼロではないでしょう。ただ、やっぱりここは大きくコンピューター業界に革命を起こすような久々のビッグなWindowsのメジャーリリースを楽しみに待ってみたいところですね!
Robert Strohmeyer(米版/湯木進悟)